今日5月19日が「セメントの日」だということは、ほとんど知られていないかもしれない。
1875年のこの日、宇都宮三郎らが国産初のポルトランドセメントの製造に成功したことに由来するのだという。
コンクリートの原料となるセメントだが、使われ方は想像以上に幅広い。ビル、橋、ダムなどの身近な構造物のほか、ときどき見かける白っぽい大仏や像…あれらも実はセメント製だ。
有名なものに、神奈川県大船駅前の大船観音や、宮城県岩出山の伊達政宗の平和像がある。
さらには、セメントに由来する地名も国内にいくつか存在。山口県山陽小野田市セメント町や大分県津久見市セメント町などは、そっくりそのまま地名になっているのが面白い。前者は小野田セメント(現在の太平洋セメント)が創業した町であり、後者は太平洋セメントの工場があることに敬意を表し、この名となったようだ。
そもそもセメントの原料は何で、どういう過程を経てつくられるのか…。コンクリートと混同する人が多いが両者の違いは何か、セメントが生まれたきっかけなど、子どもでも分かるように簡潔に解説してくれている「ジュニアのための豆ちしき」というサイトがある。こちらではセメントについてこのような説明が。
「セメントは、コンクリートを作るための一つの材料で、灰色をした“粉”だよ。石灰石などをやいてから粉にしたもので、水をまぜるとかたまる性質をもっているんだ。
住宅の建材としても代表的なセメント。一年に一度の「セメントの日」にちなんで、人にざっくり解説できるようにしておくとカッコいいかもしれない。
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