高橋優 ファンの気持ちを射抜きながら響き渡った、初の日本武道館2デイズ公演 /レポート
撮影/新保勇樹

■高橋優/【高橋 優5th ANNIVERSARY LIVE TOUR「笑う約束」】ライブレポート
2015.12.06(SUN) at 日本武道館
(※画像13点)

「また会ってさ、また一緒に笑おうぜ」

2015年にデビュー5周年を迎えた高橋優。7月には初のベストアルバム「高橋優 BEST 2009-2015『笑う約束』」をリリースし、10月からはデビュー5周年記念ツアーをスタートさせた。
前夜祭と題したライブ皮切りに、ホール編で全国を廻り、12月にはアリーナ編も行なった。

そのアリーナ編の1本である12月6日、日本武道館。高橋優にとって初の2デイズ武道館でもある。青と白の電飾がクリスマスっぽいムードも伝えながら、2デイズの2日目は開幕。1曲目「今を駆け抜けて」から「一緒に叫ぼうぜ!」と熱のこもった言葉でファンを煽る。彼の歌の力とライブパフォーマンスは、のっけから絶好調。
会場を一気に笑顔に変えていく。高橋優の勢いに煽られながら、曲に合わせてオイ、オイとコールも客席から生まれていった。

高橋優 ファンの気持ちを射抜きながら響き渡った、初の日本武道館2デイズ公演 /レポート
撮影/新保勇樹

高橋優 ファンの気持ちを射抜きながら響き渡った、初の日本武道館2デイズ公演 /レポート
撮影/新保勇樹

高橋優 ファンの気持ちを射抜きながら響き渡った、初の日本武道館2デイズ公演 /レポート
撮影/新保勇樹

高橋優 ファンの気持ちを射抜きながら響き渡った、初の日本武道館2デイズ公演 /レポート
撮影/新保勇樹

3曲を終えたところで、高橋優はファンに挨拶。「どうもありがとうございます、武道館! 前回、武道館に立ったのは……昨日なんですが(笑)」などと笑いも入れるあたり、2013年の初武道館より相当、気分もほぐれているようだ。

「メジャーデビューして5年になりました。皆さんがいたから歩んでこれた5年間です。
本当にありがとうございます。ベストアルバム聴いてくれた人? 一緒に叫んでくれますか? 熱い気持ちになれますか? 熱い夜にしようぜ!!」

共に歌ったり、あるいは泣きながら腕を振り上げたりと、高橋優の歌はファンの気持ちを射抜きながら武道館に響き渡る。分かりやすい一体感とは違った側面もあるのは、それだけ彼の歌が聴く人それぞれのものになって、様々な思いにリンクしているからだろう。

高橋優 ファンの気持ちを射抜きながら響き渡った、初の日本武道館2デイズ公演 /レポート
撮影/新保勇樹

高橋優 ファンの気持ちを射抜きながら響き渡った、初の日本武道館2デイズ公演 /レポート
撮影/新保勇樹

高橋優 ファンの気持ちを射抜きながら響き渡った、初の日本武道館2デイズ公演 /レポート
撮影/新保勇樹

ライブ中盤、インディーズ時代札幌の狸小路で弾き語りする映像が流れた。立ち止まって聴いていく人はそれほど多くはないが、全勢力を傾けて歌い続ける姿がそこにあった。歌う場所は、2丁目にある呉服屋さとうの前と決めていた。
その呉服屋さとうを模した映像がステージ後方に広がるなか、高橋優がギターを持って登場。「友へ」など路上時代に欠かせなかったナンバーを、一人弾き語りで聴かせた。あのころと違うのは今、目の前に1万人がいること。彼自身、ここまでの歩みを噛み締めているようでもあった。

「熱く激しく、ときにはエロティックに盛り上がろう!」

そんな煽り文句からライブは後半戦へ突入。「泣ぐ子はいねが」では巨大なナマハゲバルーンがステージで光り、本人はハンドマイクを片手に歌い、右手でタオルを振り回す。
“スカイツリーは押上”と勢いで口から出た言葉もコール&レスポンス。そうしたやり取りで盛り上がりながら、笑顔のキャッチボールも起こっている。本編ラストの「明日はきっといい日になる」では大合唱も巻き起こった。

高橋優 ファンの気持ちを射抜きながら響き渡った、初の日本武道館2デイズ公演 /レポート
撮影/新保勇樹

高橋優 ファンの気持ちを射抜きながら響き渡った、初の日本武道館2デイズ公演 /レポート
撮影/新保勇樹

ずっと音源化されていなかったが、ファンからのリクエストでベストアルバムで初音源化された「リーマンズロック」から始まったアンコール。いい意味で激しくかきたてたり、癒してくれたりと、いろんな力を持つ高橋優の歌。この日はやっぱり心から笑顔になれる曲達が広がっていった。


「また会ってさ、また一緒に笑おうぜ」と、もちろん彼自身も笑顔。ライブ終了後、スクリーンにはこんなメッセージが映った。

初の武道館2daysは、人生最高の2日間になりました! またみんなで笑おう!!
2015年12月6日(日)高橋優

感謝の気持ちがこもった高橋優直筆のメッセージ。文字そのものが笑っているようにも見えた。
(取材・文/長谷川幸信)

高橋優 ファンの気持ちを射抜きながら響き渡った、初の日本武道館2デイズ公演 /レポート
撮影/新保勇樹

高橋優 ファンの気持ちを射抜きながら響き渡った、初の日本武道館2デイズ公演 /レポート
撮影/新保勇樹

高橋優 ファンの気持ちを射抜きながら響き渡った、初の日本武道館2デイズ公演 /レポート
撮影/新保勇樹

≪セットリスト≫
1. 今を駆け抜けて
2. (Where's)THE SILENT MAJORITY?
3. 陽はまた昇る
4. パイオニア
5. ミラー
6. こどものうた
7. 現実という名の怪物と戦う者たち
8. 誰がために鐘は鳴る
9. 旅人
10. 花のように
11. 同じ空の下
12. 友へ
13. 誰もいない台所
14. 駱駝
15. 未だ見ぬ星座
16. おかえり
17. BE RIGHT
18. 太陽と花
19. オモクリ監督~9時過ぎの憂鬱を蹴飛ばして~
20. 素晴らしき日常
21. 泣ぐ子はいねが
22. 明日はきっといい日になる
<アンコール>
1. リーマンズロック
2. 微笑みのリズム
3. 福笑い

≪リリース情報≫
Best Album
「高橋優 BEST 2009-2015『笑う約束』」
2015.07.22リリース

【初回限定盤】2CD+DVD
WPZL-31039~41 / ¥3,900(税抜)
【通常盤】2CD
WPCL-12155~56 / ¥3,200(税抜)

[収録曲]
■Disc-1
1. 福笑い
2. 明日はきっといい日になる
3. BE RIGHT
4. 8月6日
5. ボーリング
6. 頭ん中そればっかり
7. 今を駆け抜けて
8. 素晴らしき日常
9. 旅人
10. サンドイッチ
11. 同じ空の下
12. パイオニア
13.(Where's)THE SILENT MAJORITY?
14. ほんとのきもち
15. 友へ
■Disc-2
1. 未だ見ぬ星座
2. こどものうた
3. 駱駝
4. リーマンズロック
5. 陽はまた昇る
6. 泣ぐ子はいねが
7. 誰もいない台所
8. 少年であれ
9. 靴紐
10. 太陽と花
11. 現実という名の怪物と戦う者たち
12. 花のように
13. 誰がために鐘は鳴る
14. 卒業
15. おかえり
<DVD> ※初回限定盤のみ収録
メジャーデビューから5周年を迎える高橋の“5年間の軌跡”に加え、2015年3月13日にZepp Tokyoで行われた一夜限りのファンクラブ限定ライブを収録

≪ライブ情報≫
【NHK総合「明日へつなげるライブ」】
2016年1月24日(日)茨城・高萩市民体育館

【ニッポン放送 LIVE EXPO TOKYO 2016 ALL LIVE NIPPON VOL.4】
2016年1月30日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館
w / KANA-BOON、T.M.Revolution、back number、欅坂46

【FM FUKUOKA 開局45周年記念イベント】
2016年3月30日(水)福岡・Zepp Fukuoka
w / スガシカオ、戸渡陽太

高橋優 オフィシャルサイト
高橋優 掲載記事一覧
エキサイトミュージック レポート掲載記事一覧
excite music official Twitter
excite music official Facebook
excite music official YouTube channel