清水翔太 今作っている曲は僕のアーティストイメージが変わるもの/インタビュー

■清水翔太/New Single『Damage』インタビュー(2/3)

――インタビュー1より

こんな想像はくだらないけど、一応、顔が知られてるぶんモテるだろうと思うんですよ(笑)

――2曲目の「sonomama」は、翔太初のハウスだと解釈したんです。この読みは当たってますか?

翔太:うん、ハウス寄りっちゃあハウス寄りですよね。EDMともハウスとも考えず、四つ打ちを作ろう、みたいな気持ちで作ったんですけど、結果、わりとハウス寄りになったという感じです。

――ジャスティン・ビーバーの「What Do You Mean?」を想起させる感じもあったから、トレンドを採り入れるのが早いなと思ったし、EDMじゃなくてハウスにアプローチするところにセンスの良さを感じたんですよね。

翔太:ありがとうございます。まあ、ジャスティンのその曲も多少意識してましたね。

――そもそも、ヒップホップやR&Bじゃなく、なぜ四つ打ちにトライしようと思ったんですか?

翔太:昨年12月に、自宅のスタジオの機材を大幅にグレードアップしたり、配置ごと変えたりして大改造したんです。で、いろいろ音が増えたんですけど、今はEDM的な音作りに向けた音源が多く出ていて、面白い音も多いんです。そしたらEDM的なアプローチの曲を作るのが面白くなってきて。アルバム用の曲にはあまりないんですけど、これはその延長で出来た曲なんです。

――歌詞もクラブの風景をイメージさせる内容ですね。

翔太:トラックからのインスピレーションもあって、完全にクラブのワンナイトラブを書こうと思って。だから、メッセージ的にはすごく浅い曲なんです(笑)。

――平たく言うと、クラブでのナンパソングだもんね(笑)。

翔太:そう(笑)。深いことというか、言葉の裏側にあるメッセージを考えて、みたいな制作は今までさんざんやってきたから、浅いというか、くだらないことを書くのが最近楽しくて。あと、僕、わりと憧れがあるんですよ。

清水翔太 今作っている曲は僕のアーティストイメージが変わるもの/インタビュー

――クラブのワンナイトラブに?

翔太:そう(笑)。別に「俺は有名だ」って言うつもりはないんですけど、それでも一応テレビとかには出てるし、顔も知られているわけで、好き勝手には生きられないわけですよ。

――クラブに限らず、世間の目ってもんがあるし。

翔太:今はSNSもあるし、何を言われるかわからないから、極力人目のないところに行くことが多くなります。そうすると考えられないわけですよ、クラブにフラッと行ってそのときに目が合った女の子と遊ぶとかは。絶対考えられないんですけど、「いいなぁ、そういうの」って思うし、こんな想像はくだらないけど、一応、顔が知られてるぶんモテるだろうとは思うんですよ(笑)。

――キャーキャー言われるだろうね、そりゃあ(笑)。

翔太:なかなかできないけど、そういうのを経験してみたいなぁと思うときはあって。なので、自分ができないぶん、そういう憧れとリスペクト混じりで、みんなはどんどんワンナイトラブを楽しんでくれっていう。そういうふうにして、若い人たちの気持ちを盛り上げる曲になればいいなと思って書いたんです。

――じゃあ、歌詞にはかなり妄想が入ってるわけだ。

翔太:そう。ただ、妄想が強いから変に綺麗なんですよ。実際はこんなにうまくいかないだろうと思うんです。その綺麗さはあまり好きじゃないんだけど、でも、妄想だからしょうがないっていう(笑)。

――でも、それほど具体的に状況を説明していない歌詞だから、秘密めいた感じもあると思ったし、それがエロティックな想像も喚起させるなと思ったんです。

翔太:なるほど。もしかしたら、その秘密めいた感じは、逆に僕にしか書けないものかも。実際にこういうことをしようとしても、僕は秘密にしないといけないわけだから。

清水翔太 今作っている曲は僕のアーティストイメージが変わるもの/インタビュー

――ところで、本作が2016年第一弾シングルになりますが、今年はどんな1年にしたいですか?

翔太:とにかく今作っている曲がこれまでとガラッと変わるので。僕のアーティストイメージごと変わると思うので、ツアーもどうなっていくのか……というか、そういうところもガラッと変えていきたいと思っています。

――じゃあ、2016年は変革の年、チェンジの年だと。

翔太:チェンジですね。こういう質問に対して、今年はいたるところで「攻め」とか「解放」とか、そういう類いのことを答えているんですけど、僕自身、いい意味で肩の力が抜けてきたんですね。ベスト盤を出して、大阪城ホール(でのライブ)をやって最初に掲げた目標はクリアしたから、次はそもそもの視点を変えたいなって。今までは必要以上に責任感というものを考えていた気がするんです。リスナーのために、会社のために、もっとこうしないといけない、もっと自分はこうあるべきだっていうのがすごくあったから。

――その概念に囚われているようなところもあったから自分を解放してあげようと。

翔太:今までは仕事というか、生きるために音楽があったんですよね。ここからは生きた結果、音楽があるっていう考え方でいいというふうになってきた。仕事じゃなくて、アーティストとして生きるっていう。アーティストとして好きなように生きて、その中から生まれてくる音楽たちを好きなように表現していくっていう。

――それこそヒップホップですね。生き様を音楽にするっていう意味で。

翔太:そう。だから、よりパーソナルな音楽が増えているし、アルバムも近々聴かせられると思うので、楽しみにしていてください。

――インタビュー3へ



≪リリース情報≫
New Single
『Damage』
2016.02.17リリース

【初回生産限定盤】CD+DVD
SRCL-8972~73 / ¥1,574(税抜)
【通常盤】CD
SRCL-8974 / ¥1,204(税抜)

[収録曲]
1. Damage
2. sonomama
3. 花束のかわりにメロディーを ~Piano Version~
4. Damage -Instrumental-

≪ツアー情報≫
【清水翔太 2016年 全国ツアー】
2016年5月18日(水)東京・Zepp Tokyo
2016年5月23日(月)愛知・Zepp Nagoya
2016年5月25日(水)大阪・Zepp Namba
2016年5月29日(日)北海道・Zepp Sapporo
2016年7月1日(金)千葉・市原市市民会館
2016年7月10日(日)岩手・盛岡市文化ホール 大ホール
2016年7月12日(火)福島・郡山市民文化センター 大ホール
2016年7月15日(金)宮城・仙台サンプラザホール
2016年7月21日(木) 福井・フェニックス・プラザ 大ホール
2016年7月30日(土)静岡・静岡市民文化会館 大ホール
2016年8月14日(日)香川・アルファあなぶきホール 大ホール
2016年8月17日(水)広島・広島文化学園HBGホール
2016年8月25日(木)鹿児島・鹿児島市民文化ホール 第1ホール
2016年8月27日(土)福岡・福岡サンパレス

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