清水翔太 今の日本の音楽シーンはイージーな言葉や表現しか受け入れられなさ過ぎる/インタビュー

■清水翔太/New Album『PROUD』インタビュー(3/4)

――インタビュー2より

ムカつくじゃないですか。CDが出て、1日、2日で、レビューでどうこう言われてる感じって

――ラップが圧倒的に増えたことも今作の特徴です。ずばり、なぜ増やそうと思ったんですか?

翔太:言いたいことが多かったんですよね。決して通常の作詞に行き詰まったわけじゃないし、全然できるけど、今はつまらないと思っちゃう。もっと俺は面白いことを言いたいしっていう。

――とはいえ、今回はラップでラブソングが多いと思ったけど?

翔太:いや、アルバム新曲の中で明確にラブソングという意識で書いたのは「lovesong」くらいなんです。「Feel Good」もちょっとそうかな。それ以外はラブソングっぽく仕上げてるけど、別のテーマで書いていて。「N.E.E.D」も、まったくラブソングという意識で書いてないんです。

清水翔太 今の日本の音楽シーンはイージーな言葉や表現しか受け入れられなさ過ぎる/インタビュー

――あ、そうだったんだ。逆に「N.E.E.D」はどんなテーマで書いたの?

翔太:「自分がしたくない依存」がテーマ。その対象は人でもモノでもなんでもいい。「できればやめたいんだよな」っていうものはいっぱいあるじゃないですか。煙草もそうかもしれないし、アルコールもそうかもしれない。そういうテーマを、すごくきれいな曲にしてやろうと思って作ったんです。

――なるほどね。けど、「N.E.E.D」のテーマが依存っていうのは、ちょっと気づきづらいかも。

翔太:あはは。そうやって説明しないと気づかないことって今回のアルバムにいっぱいあるんですよ。

――裏テーマがあるっていうことだよね。

翔太:そう。ちょっと皮肉めいた感じもあったりするし、結構、難しいんです、このアルバムは。でも、今の日本の音楽シーンって、あまりにもイージーな言葉とか表現しか受け入れられなさ過ぎると感じていて、そういうところはつまらないと思うから。1回2回聴いて、「これは良いです、悪いです」って評価ができるようなものにしたくなかったというか。ムカつくじゃないですか。CDが出て、1日、2日で、レビューでどうこう言われてる感じって。

清水翔太 今の日本の音楽シーンはイージーな言葉や表現しか受け入れられなさ過ぎる/インタビュー
PROUD【初回生産限定盤】

――星をつけられたりしてね。

翔太:そう。1回2回でわかられてたまるかっていう気持ちもあるし、そういうところに対してトラップを仕掛けたいなっていう(笑)。

――音楽的なTrapだけじゃなくて、そっちのトラップも入ってると(笑)。

翔太:そう(笑)。そういう裏の意味合いっていうのが今回はどの曲も強くあるんですよ。

――5月18日からツアーが始まりますが、今回はどんなものにしたいと思っていますか?

翔太:ヒップホップな感じのライブにしたいと思ってます。今は「歌を聴かせる」みたいなモードじゃないんです。それよりも音を一緒に楽しむとか、そういうモード。なんならサビはメインボーカルパートを機械で再生しといて、僕は煽ってるだけ、みたいな。実際は歌うと思いますが、理想としては、僕の煽りに負けず、応えてもらえると嬉しいです。テンション的にはそれくらいラフな感じでいきたいなって思ってます。だから、お客さんにはガンガン歌ってほしいですね。歌えるところもいっぱいあると思うし。

清水翔太 今の日本の音楽シーンはイージーな言葉や表現しか受け入れられなさ過ぎる/インタビュー
PROUD【通常盤】

――ライブに来るファンには、アルバムをいっぱい聴いて自主練してきてくださいっていう感じかな?

翔太:ぜひ。というか、練習っていうより、歌わずにはいられないくらい聴いてもらえる作品になっていればいいなと思っています。

――インタビュー4へ


≪動画コメント≫


≪リリース情報≫
New Album
『PROUD』
2016.03.30リリース

【初回生産限定盤】CD+DVD
SRCL-9016~17 / ¥3,600(税抜)
【通常盤】CD
SRCL-9018 / ¥3,000(税抜)

[収録曲]
1. Feel Good
2. PROUD
3. Damage
4. Good Conversation
5. ANIMAL
6. Drunk
7. thinking bout you
8. N.E.E.D
9. 花束のかわりにメロディーを
10. MONEY feat. 青山テルマ , SALU
11. BYE×BYE
12. キミノセカイヘ
13. lovesong

≪ライブ情報≫
【清水翔太 LIVE TOUR 2016“PROUD”】
2016年5月18日(水)東京・Zepp Tokyo
2016年5月23日(月)愛知・Zepp Nagoya
2016年5月25日(水)大阪・Zepp Namba
2016年5月29日(日)北海道・Zepp Sapporo
2016年7月1日(金)千葉・市原市市民民会館
2016年7月10日(日)岩手・盛岡市民文化ホール 大ホール
2016年7月12日(火)福島・郡山市民文化センター 大ホール
2016年7月15日(金)宮城・仙台サンプラザホール
2016年7月21日(木)福井・フェニックス・プラザ 大ホール
2016年7月30日(土)静岡・静岡市民化会館 大ホール
2016年8月14日(日)香川・アルファあなぶきホール 大ホール
2016年8月17日(水)広島・広島文化学園HBGホール
2016年8月25日(木)鹿児島・鹿児島市民文化ホール 第1ホール
2016年8月27日(土)福岡・福岡サンパレス
2016年9月8日(木)日本武道館
2016年9月9日(金)日本武道館
2016年9月26日(月)大阪城ホール

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