SCANDAL 結成10周年となるこの夏、ガツンと攻めた新曲『テイクミーアウト』/インタビュー1

■SCANDAL/New Single『テイクミーアウト』インタビュー全文(1/2)

SCANDAL 結成10周年となるこの夏、「ガツンと攻めたシングルをやりたかった」

今年結成10周年を迎えるSCANDAL。記念日である8月21日には大阪凱旋野外イベント(【SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL『2006-2016』】)が行われるのだが、今回リリースされるシングル「テイクミーアウト」は、そのスペシャルな1日をさらに熱く盛り上げるライブ曲というイメージで作られたというロックチューンだ。
前回のインタビューで「改めて歌を歌うことが楽しくなった」と語っていたHARUNAのボーカルが、今作でも確かな存在感を輝かせている。その他にも、実に4年ぶりとなるMAMI&TOMOMIのスピンオフ・ラップユニット“どぼんどぼんど”の新曲、RINAがメインボーカルを務めるダンスチューンも収録。軽やかに進化を続けるSCANDALの“現在”が詰まったシングルだ。
(取材・文/山田邦子)

オリジナリティーのある歌詞を書きたい

――23枚目のシングルとなる『テイクミーアウト』が完成しました。

HARUNA:これは8月21日の(10周年記念)野外ライブに向けて、ライブ曲というものをもう一度作りたくて作った曲なんです。これまでのSCANDALのライブ曲って、私は割とユニセックスなものが多かったと思ってるんですけど、この曲にはすごく女性らしさがある。ライブ曲とは言っても、ひと味違う見せ方ができる曲かなと思っています。

――女性らしさという言葉もありましたが、作詞はRINAさんですね。

RINA:私が書く歌詞は基本的にそうなのかなと自分でも思ってるんですけど、好みとしても、柔らかさや女性らしさみたいなのがあるものが好きなんですね。ラブソングを書こうと思うと、やっぱり女性目線のものしか書けないし。でもこの曲には、女性の中の強さみたいなものもちゃんと出てるかなと思います。

――具体的にはどんな風に書いていったんですか?

RINA:まず最初に、サビでパーン!と汗が飛び散って、野外フェスでみんなで大騒ぎしているっていうイメージをメンバーで共有したんです。
あの景色が作れるような曲にしたいねって話をした上でMAMIがメロディーを1コーラス作ってくれたんですけど、もうまさに夏の蜃気楼の感じとか、ペットボトルに付いてる水滴とかのイメージが広がって。そのメロディーから呼ばれる歌詞を書いていきました。最近はワールドツアーの影響もあって、海外から日本を見る機会が多かったんですね。日本のガールズバンドである意味みたいなところを考え直す機会でもあったので、そういうオリジナリティーのある歌詞を書きたいなと思い、ちょっとオリエンタルな要素も取り入れました。

SCANDAL 結成10周年となるこの夏、ガツンと攻めた新曲『テイクミーアウト』/インタビュー1
テイクミーアウト【初回生産限定盤A】

作りたい景色や見たい景色が明確にあった

――前回のツアーでこの曲が披露された時、イントロでMAMIさんとHARUNAさんが向き合ってギターを弾く感じがとてもカッコよかったし、すごく新鮮な印象でした。

MAMI:あのアド・イントロ、実は最後に付けたんですよ。最初は違うものが付いてたんだけど、スタジオでみんなで演奏してみた時に「これじゃないな」って感覚になり、「シンセで弾けるようなメロディーをギターで演奏してみたらどうだろう」っていうアイデアからふくらませていったんです。テンポとかも変えたりして、ここだけでもかなりのチャレンジが含まれてるんですよね。

――これ以外考えられないような存在感のイントロです。

MAMI:たしかに。やっぱり夏に向けてっていう、作りたい景色や見たい景色が明確にあったので、夏のフェスやイベントに遊びに行く人たちが聴いてる音楽や見に行くステージで流れてる音楽、そういうものにもう1回向き合いたいなと思ったんですよね。「SCANDAL、こういうのもあるんですけど!」、「こういうの、聴きに来ません!?」って提示できるような曲をやりたいというのもあったから、それを上手くミックスして表現できたかなと思っています。


HARUNA:他にもたくさんのデモ曲はあったけど、シングルはこれだろうと。それくらい自信がありましたね。

TOMOMI:昨年ワールドツアーやって、各国の文化とか人柄とかいうものに触れてきたんですね。みんな自分の国をすごく愛してて、素敵だなと思った。じゃあ日本は?と考えた時に、海外のスタッフから、日本はいろんな国の文化のいいところや好きなところを取り入れて、もはやオリジナルの文化を作り出してるんだよって話をされて。その時は「そうなのかな?」と思ってたけど、その後トルコに行って、ヨーロッパとかアジアとかいろんな文化が混ざり合ってる様を客観的に見た時、すごくかっこいい!と思ったんです。きっと日本も他の国からこういう風に見られてるんだなと思った時に、あらためて素敵な国だなって思えたんです。

RINA:私も、ワールドツアー終えてトルコに行って、海外のタームがひと段落した時に、はっきりとモードチェンジしてる自分っていうのがあったんですよね。次のギアに入れた感じが。だからもう1回ガツンと攻めたシングルをやりたいっていうのはかなり強くあった。

TOMOMI:この曲には、いろんな要素が混ざってると思うんですね。パンクな要素やサンバっぽいリズムも入ってたりするけど、真ん中ではJ-ROCKっていうものを意識して作ってる。
日本のガールズバンドとして胸を張れるような曲になったなあ(←トルツメ)と思ってます。

――この曲、6月に行われたアジアツアーでの反応はどうでした?

RINA:反応は国によって少しずつ違いますけど、ノリはすごくよかったですね。

HARUNA:同じアジアでも国によってのカラーが出てたよね。

RINA:新曲をやる時って、日本のお客さんはまずしっかり聴いてくれるんですよ。どんな曲なんだろう?って。思い切り盛り上がるというより、より多く覚えて帰ろうみたいな。

MAMI:そうそう。でもこの曲に関しては、どの国も吸収率というか理解度みたいなものがすごく高かった気がします。

TOMOMI:あらためて、8月21日の大阪での野外ライブが楽しみになってきた。

――インタビュー2へ

≪リリース情報≫
New Single
『テイクミーアウト』
2016.07.27リリース

【初回生産限定盤A】(CD)
ESCL-4660 / ¥972(税抜)

【初回生産限定盤B】(CD)
ESCL-4661 / ¥972(税抜)

【通常盤】(CD)
ESCL-4662 / ¥972(税抜)

[収録曲]
1. テイクミーアウト
2. セカペロ/どぼんどぼんど ※初回生産限定盤Aのみ収録
2. どぼんどぼんどダンジョン/どぼんどぼんど ※初回生産限定盤Bのみ収録
2. I want you ※通常盤のみ収録
3. テイクミーアウト(Instrumental)

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