まじかよ!


人工甘味料によるカロリーゼロをうたったダイエット炭酸飲料。それを飲む人は飲まない人よりも3倍太る、そんな衝撃の研究結果が世界を揺るがせている。
ただし、65歳以上の高齢者を対象とした研究なので、我々にはどの程度の影響があるのかわからないが、無視をするのは難しい。

■10年間にわたる長期調査

これは昨年の「the Journal of the American Geriatrics Society」誌に掲載された、テキサス大学、ヘルスサイエンスセンター・チームによる研究。749人の65歳以上の成人を、10年間、3度のミーティングを行って調査。人工甘味料の入ったダイエット炭酸飲料と、腹回りの肥満などの相関関係について明らかにしている。

■毎日飲む人はそうでない人の4倍増

その結果明らかになったのが、腹回りのサイズ増加。ダイエット炭酸飲料飲まない人は約2センチ、ときたま飲む人は約4.6センチ、毎日飲む人は約8センチの増加だった。
4倍というのは恐ろしい。

■腸内細菌が変化してしまう?

最近の研究によれば、その原因は愛好者たちのライフスタイルによるものだけではなく、人工甘味料が腸内細菌を変質させるためではないかと見られている。また人工甘味料は、食欲調節ホルモンのレプチンに問題を起こすことも明らかになってきている。ダイエットのためと飲んでいたものが、太りやすい身体を作っていたというのは、あまりに皮肉だ。

この研究成果が、我々にはどれほど適用するのかぜひとも知りたいところ。なかなか都合のいいものはないということか。


文/原田大