ブルーリボン賞発表!「この世界の片隅に」がアニメ映画初・監督賞の快挙

ブルーリボン賞発表!「この世界の片隅に」がアニメ映画初・監督賞の快挙

25日、東京映画記者会が主催する「第59回ブルーリボン賞」が決定した。邦画の当たり年とも言われ、様々な話題作が多数上映された2016年。その中でも選りすぐりの作品や役者たちに栄えある賞が授与されたようだ。特に、小規模上映かつアニメ映画初の監督賞受賞を果たした異例づくしの「この世界の片隅に」には、改めて注目が集まっている。

歴史ある映画賞 第59回ブルーリボン賞発表

25日、東京映画記者会が主催する「第59回ブルーリボン賞」が決定した。邦画の当たり年とも言われた2016年。数多くの名作が生み出されてきた中での精鋭が選ばれたようだ。

■第59回ブルーリボン賞の受賞結果
作品賞 『シン・ゴジラ』(庵野秀明総監督、樋口真嗣監督)
監督賞  片渕須直『この世界の片隅に』
主演男優賞 松山ケンイチ『聖の青春』他
主演女優賞 大竹しのぶ『後妻業の女』
助演男優賞 リリー・フランキー『SCOOP!』『聖の青春』他
助演女優賞 杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』
新人賞 岡村いずみ『ジムノペディに乱れる』
特別賞 『君の名は。』(新海誠監督)
外国作品賞 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(ギャレス・エドワーズ監督)

アニメーション映画初の快挙!「この世界の片隅に」が監督賞を受賞

アニメーション映画で初の監督賞を受賞した「この世界の片隅に」が改めて注目を浴びている。



初めは全国63館という小規模な上映からスタートした本作品。しかしSNSを中心にその評判が大きく広がり、現在では全国198館で上映されるように。興行収入は15億円、動員は110万人を突破した。(2017年1月26日現在)


多くの著名人からも賞賛の声が止まらない。








サンケイスポーツによると、アニメ映画で初めて監督賞を受賞したことに対し片淵須直監督(56)は「感謝しています。題材が実写映画に近いのかな」と感激。また、ヒロイン・すずの声優を務め大好評を博している女優・のん(23)に対しては「実写に近い、女優として演じている雰囲気でとらえていただいた」と、称賛のコメントを残している。

のん、『この世界の片隅に』主人公すずと“おそろいの髪型”を披露

大竹しのぶに松山ケンイチ、リリー・フランキーも!個性派揃いのブルーリボン俳優たち 

映画作品だけでなく、役者個人にも贈られるブルーリボン賞。今回は個性派かつ実力派の面々が受賞に至った。

主演女優賞は日本でも屈指の演技力を誇る大竹しのぶが「後妻業の女」における演技を高く評価され受賞。大竹はこれまでに新人賞、助演女優賞も受賞しており、今回で史上初の“三冠”達成を成し遂げることとなった。



主演俳優賞を獲得したのは松山ケンイチ。「聖の青春」で、29歳で夭逝した天才棋士・村山聖を演じるに当たり、20kg増量するなど、役作りに対して只ならぬ熱量を見せた。


「SCOOP!」の覚醒剤中毒者の演技や「聖の青春」での好演が評価され、助演俳優賞を受賞したリリー・フランキースポーツ報知の取材に対し、「まさかこの役でもらえるとは。複雑。本当に(薬物を)してるみたい、と思われても」と冗談混じりに喜びを述べた。



助演女優賞を獲得したのは19歳の杉咲花。「湯を沸かすほどの熱い愛」で魅せた繊細な表現力が高評価を得た。スポニチの取材では「新たな一面を見せられたと思う」と胸を張った。

新人賞に輝いた岡村いずみは、日活ロマンポルノ復活企画「ROMAN PORNO REBOOT PROJECT」の「ジムノぺディに乱れる」で濡れ場に挑戦。スポーツ報知の取材では、「もう何も怖くない。いい作品と出会えたら、また脱ぎたいと思います」と答え、大物女優到来の予感をさせた。

松山ケンイチ主演映画『聖の青春』 若くして亡くなった天才棋士の物語

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