
閲覧注意!愛岐大橋の通行止めの犯人は”羽虫”!? 羽虫の害や対策まとめ
11日夜、愛知県江南市と岐阜県各務原市を結ぶ木曽川に架かる愛岐大橋で羽虫の大量発生が原因による通行止めが起こった。岐阜県警によれば大量発生した羽虫の正体は、カゲロウだということ。カゲロウ以外にも私たちの生活空間の周りに多く見かける羽虫だが、今回は羽虫による害や対策方法についてまとめた。
一時大混乱! 羽虫大量発生で道路が通行止めに
11日夜、愛知県と岐阜県の堺にある木曽川に架かる愛岐大橋で羽虫が大量発生したことによる通行止めが発生したと、日本経済新聞をはじめとする報道各局が報じた。なお、岐阜県警は羽虫の正体を”カゲロウ”ではないかとしている。
愛知県江南市と岐阜県各務原市を結ぶ愛岐大橋(全長約600メートル)の周辺で11日夜、羽虫が大量発生した。道路に降り積もった虫で車がスリップするなど走行に危険が伴うとして、愛知、岐阜両県警は午後8時40分ごろから3時間弱、橋を一時通行止めとした。
出典:羽虫大量発生で一時通行止め 愛岐大橋 -日本経済新聞
通行止め実施前の午後7時45分ごろには、けが人はいなかったものの複数の車が絡む追突事故も発生している。

実は衛生害虫! 羽虫の基本情報と種類をおさらい
羽虫とは翅(はね)をもって飛び回る小型の昆虫を指している。生活の中で遭遇するであろう羽虫をいくつかおさらいしてみよう。
・カゲロウ……今回通行止めの発端となった。実は、カゲロウというのは昆虫の中で最初に翅を獲得したグループの一つであると考えられている節足動物門・昆虫綱・カゲロウ目に属する昆虫の総称で特定の虫の名前ではない。種類によって住む水域は異なるものの幼虫期は海以外の水域で暮らし、成虫になると飛び回る性質を持っている厄介な虫だ。
・チョウバエ……汚水槽の配管などを通じて、油脂の床洗浄を行わない料理店の厨房などゴキブリですら近寄らないような環境でさえ進出するハエより、蚊に近い分類がなされる虫。止まった姿は、カタカナの「ハ」の形にも似ていて蝶のように羽を休めることからこの名がついた。限られた一部の種は人家の浴室や台所の排水周りなどに大発生することがあり、不快害虫や衛生害虫として問題になっている。
・ユスリカ……ユスリカはハエ目のユスリカ科に属する昆虫の総称であり、日本だけでもおよそ2000種生息確認がされている。ユスリカの名の由来は幼虫が体を揺するように動かすことから来ているといわれている。明かりに集まり、蚊柱を形成することで知られ、民家や工場に入り込んでは異物混入の原因をもたらしたり、誤って吸引した際はアレルギー性喘息を引き起こすこともある害虫であるが刺すことはしてこない。
総じて羽虫は、直接的な身体への害を与えてくることはあまりないが、衛生環境を汚したり異物混入を引き起こしたり厄介な虫だ。注意する必要があるだろう。
「気持ち悪い!」 羽虫の画像に怯える人が多数
今回の通行止めの報道を受け、羽虫に対する嫌悪感が増したというような人がネット上で多く見受けられた。
これまじでキモかったわ。橋におったねYahoo!ニュース / 羽虫が大量発生…道路に積もる 橋が一時通行止めに(テレビ朝日系(ANN)) - Y!ニュース https://t.co/ugCKT1H36X #Yahooニュースアプリ
— takeshi kodai (@CASmukiebi) 2016年9月12日
ひえぇぇぇ( ;∀;)
— タイルライフ (@tilelife) 2016年9月12日
→羽虫が大量発生…道路に積もる 橋が一時通行止めに(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース https://t.co/hEqmfbyWVP #Yahooニュース
羽虫は積もっちゃダメだと思うの(´ω`)
— まいと (@amane_dss) 2016年9月12日
現場とみられる画像が多くSNSで拡散されていたが、目を覆いたくなるほど衝撃的な画像が多くトラウマになった人も多かったようだ。
お手軽!身近な羽虫対策の方法とは?
川や池といった大きな水回りに生息するカゲロウはともかく、家やレストランといった身の回りに多く出没する羽虫を対策するにはどうすればよいのか。例えばチョウバエの事例で考えてみる。
チョウバエの種類の虫たちは、1匹当たり約200個という凄まじい数の卵を産む。しかも大きさが卵は0.3mm程と小さいため、見つけるのは非常に困難だ。卵からかえって成虫になるまでおよそ20日間しか要さず、生命力と繁殖力に長けているといえる。
そんなチョウバエは、排水口や排水管に溜まったヘドロ・皮脂・汚れに卵を産み付けるためその周辺を綺麗にすることで発生を防ぐことが可能だ。そして排水口・排水管に既にに卵を産み付けられている場合は、それを駆除する必要がある。具体的な方法として以下の4つがあげられる。
・熱湯(100℃)を流し込む
・氷を置く(氷水を流し込む)
・カビキラー噴射
・漂白スプレー(泡タイプ)噴射
熱湯と氷水は、いずれもチョウバエが生息できない環境を作り出し、間接的にチョウバエを駆除する。対して、カビキラー・漂白スプレーは、チョウバエを直接駆除するため、対策をしたい場所の環境によって使い分けたい。

長引く残暑が羽虫を後押し 今のうちに対策を
もう9月に入って、暦の上ではすっかり秋だが三カ月予報を見る限り、蒸し暑く嫌な残暑の日々がまだ続くようだ。
特に9~10月は、各地で平年より気温が高い状態が続き、残暑が長引く可能性があります。涼しく感じられる日があっても、日中屋外で過ごす場合はこまめに水分をとるなど、引き続き熱中症対策が必要になりそうです。一方で、11月になると西日本を中心に暑さは落ち着き、一気に涼しく感じられる日が出てきそうです。急な気温の変化により、体調を崩さないようご注意ください。
出典:【発表!3ヶ月予報】今年の秋はいつもより短い? -ライフレンジャー
この蒸し暑さは、羽虫たちにとっては活動しやすい気温。寒くなって行動が鈍り数が減るまでは、まだまだ時間がかかりそうだ。
羽虫でイライラしないためにも、今のうちに対策を済ませてみては?