社長は元暴走族・鉈出殺殺(なたでここ)の総長? ベジフルファームとは

社長は元暴走族・鉈出殺殺(なたでここ)の総長? ベジフルファームとは

現在日本で抱えている農業の問題に前向きに立ち向かうため設立された株式会社ベジフルファーム。そんなベジフルファームの代表取締役は元暴走族・鉈出殺殺(なたでここ)の初代総長、そして社員もほとんどが元ヤンキーだという。そんな今までになかった農業を形にしているベジフルファームとはどのような会社なのだろうか。

元暴走族の総長が手を組んだ過去が 今話題のベジフルファームとは

暴走族の鉈出殺殺(なたでここ)と犯那殺多(ぱんなこった)の元総長たちが手を組み、農業を始めたという株式会社ベジフルファームが話題になっている。



「元ヤンキーが農業とかありえない」と今までの常識を覆したこの会社に、テレビやネットで話題になり、テレビでは「月曜から夜更かし」「ABChanZoo」「報道ライブ21」などに取り上げられたほど。

元ヤン歓迎!タトゥーOK! ベジフルファームってどんな会社?

ベジフルファームは、平成24年に設立された農業生産法人の株式会社だ。
ベジフルファームの代表取締役社長は、暴走族・鉈出殺殺(なたでここ)で初代総長だった田中健二さんだ。社員は多くが元ヤンキーであり、中には鉈出殺殺と抗争を広げていた犯那殺多(ぱんなこった)の初代総長だった佐藤武緒さんもその一人である。

スタッフ紹介-ベジフルファーム-公式ホームページ

ベジフルファームは、現在日本で抱えている農業の問題、後継者不足や食糧自給率に前向きに立ち向かうために設立された。

農業は改革しなければならない。

私共は貿易自由化に賛同しております。
世界中が自国産業の競争力強化にしのぎを削っている時代において
既得権益層が掲げる「守るべき日本の農業」とは何か。

私共が考える「守るべき日本の農業」は、
生産品目に対する想い、やりがいであり、それは最も日本的な概念であると考えます。
出典:ベジフルファーム-公式ホームページ


「エキサイティングな革命を起こし「農」と言える日本へ」を企業理念として掲げるベジフルファームは、次世代ハイブリッド農家を目指しているそうだ。

元暴走族? ベジフルファーム・代表取締役の田中健二さんって

ベジフルファーム・代表取締役の田中健二さんは、かつて暴走族・鉈出殺殺(なたでここ)にて初代総長を務めるいわゆる「元ヤン」だった。田中さんは当時のことをこう語っている。

「よく検問突破してた。いかつい車を乗り回していました」
「ヤンキーは農業に向いている」 タトゥーOK、パンチパーマ優遇・・・元ヤン&チーマーだらけの農園-Yahooニュース

そして、対立していた暴走族・犯那殺多(ぱんなこった)との抗争が終結した18歳の時に、父の農業会社に就職。
23歳のときに結婚し、営業マンとして順風な生活を送っていた。

しかし、そんな田中さんに人生を変える転機が訪れる。西日本のみかん農地に出張した際のことだ。
イノシシやサルたちで荒れ放題のみかん山の光景をみた際に言葉を失ったという。
「見るからに生産者が減っている。若者が何とかしないといけない」
ヤンキーの気合い、日本の農業に挑む-東洋経済

この思いから、流通から生産へ進出することを決意し2012年に生産法人を設立したそうだ。

田中さんが語った 農業に生きる「ヤンキー精神」

田中さんをはじめ、ベジフルファームの社員には元ヤンキーが多く、インターンシップの募集も元ヤンキーを対象としたものであった。



田中さんは「ヤンキーは農業に向いている」と語っている。
「肉体労働で単純作業の繰り返しの点では気合が必要だし、古臭い義理人情が残る世界。農機具の扱い、メンテナンスはバイク好きと親和性もある。ヤンキーは農業に向いていますよ」
ヤンキーの気合い、日本の農業に挑む-東洋経済

ベジフルファームの事業内容がすごい! 小松菜にチョウザメも

ベジフルファームには、農業生産事業、水産養殖事業、直販事業、広告事業、コンサル事業と幅広い事業を展開している。

・農業生産事業
小松菜や大根、金美にんじんを生産している。ベジフルファームの野菜作りは、頻繁な土壌分析を行い健全な土壌づくりを最重要課題としており、土壌診断の頻度は全国トップクラスである。その中でも濃度が高いと苦みにつながる硝酸値を重視しているという。

最近になって結構硝酸値を気にする量販店などは出ており、
今回、第3者機関に依頼し、この数値を分析してみた。
通常そういった機関が記している平均値5000に対して
私共の数値は2050です。
ベジフルファーム-公式ホームページ

・水産養殖事業
キャビア消費国である日本で、量産技術を構築する目的として、チョウザメの完全養殖と卵「キャビア」の量産および魚身の販売を行っている。
・広告事業
ベジフルファームが生産出荷しているダンボールの1面を広告枠として販売するもので、農業界では初の取り組みになるのではといわれている。

日本だけでなくベトナムも ベジフルファームが目指すものとは

ベジフルファームは、2015年に千葉県富里市に加え、ベトナム法人「株式会社ベジフルファームジャパン ベトナム」を現地生産者と合弁会社として設立した。目的としては国際競争力のある中で、日本の農業技術は世界でもトップレベルである事の誇りを持ち、日本農業の技術を広く広める事だそうだ。

ベトナムは就業人口の7割が農業従事者であり、農業界のメジャーリーグとも揶揄されるものの、技術力は日本が遥かに凌駕します。日本国内では農業人口の危機がささやかれる中、相互の優位性を補完し合うため、ベトナムの首都ハノイ近郊にて50ヘクタールの土地を確保し、現地の生産者と合弁会社を設立しました。直近では一次生産者として従事するも、最終的には2次産業でのシェア獲得を目指します。
ベジフルファーム-公式ホームページ

田中さんはベトナム進出に関して「俺に日本は狭すぎる」とコメントした。

グッズに社歌まで ベジフルファームの勢いが止まらない

ベジフルファームの公式ホームページでは、Tシャツやスマホケースが販売されている。Tシャツには、鉈出殺殺(なたでここ)や犯那殺多(ぱんなこった)とプリントされたものが人気を集めているそうだ。




また、ベジフルファームと日本の農業を普及させるために作られた社歌「小松菜伐採」が販売されている。


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