新アルバム「REFLECTION」を発売して今もなお進化を続けるMr.Children。しかし、1994年から1997年の活動休止までの時期は"ミスチル現象"と呼ばれるほど凄かった。
出す曲出す曲がミリオンを記録したミスチルのこの時期を振り返っていこう。

【1994年6月シングル「innocent world」】



アクエリアス ネオ/アクエリアス イオシス」のCM曲としてお茶の間に浸透した。まさにミスチル現象の始まりともいえる作品で約193.5万枚を売り上げ、1994年のシングル年間1位にも輝いた。
また、『第36回日本レコード大賞』で大賞を受賞した。

【1994年9月アルバム「Atomic Heart」】



売り上げでは1994年の年間3位、1995年の年間6位に輝いた。
年またぎでのヒットになったため順位が割れたが、通算では約342万枚を売り上げて、当時のアルバム売り上げの最高記録を更新した。

【1994年11月シングル「Tomorrow never knows」】



キムタクが出演した「若者のすべて」の主題歌。ミスチル最高となる約276.6万枚を売り上げる。
こちらもヒットが2年に別れているため、1995年のシングル売り上げでは年間4位に。しかし、時期が少しでもずれていれば後述の「名もなき詩」も含めて1994年~1996年で年間売り上げV3の可能性が十分にあった。

【1994年12月シングル「everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-」】



売り上げ124.0万枚を記録。かなり吹っ切れた曲調であるが、ミリオンを記録。「退屈なヒットチャートにドロップキック」というフレーズは当時衝撃を与えた。

【1995年1月シングル「奇跡の地球」】


売り上げ171.7万枚を記録し、1995年の年間7位にランクイン。
あの桑田佳祐とコラボした作品でもあり、大きな話題となった。


【1995年5月シングル「【es】 〜Theme of es〜」】



売り上げ157.1万枚を記録。
12月にはこれがテーマ曲になったMr.Childrenのドキュメンタリー映画も公開された。

【1995年6月シングル「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」】



約181.1万枚を売り上げ、1995年のシングル年間5位のセールスを記録した。ノンタイアップのシングルとしてはいまだに歴代1位の売り上げだ。
PVでは桜井さんがエルヴィス・コステロの真似をしていたり、他メンバーが猿のコスプレをしていたりとそのプロモーション方法も斬新なものだった。

【1996年2月シングル「名もなき詩」】



月9「ピュア」の主題歌として約230.8万枚を売り上げ、1996年のシングル年間1位のセールスを記録。
初動売上120.8万枚という記録はAKBに破られるまで歴代1位の記録だった。

【1996年4月シングル「花 -Memento-Mori-」】



約153.9万枚を売り上げ、1996年のシングル年間5位のセールスを記録。PVはニューヨークで撮影された。

【1996年6月アルバム「深海」】



約274万枚を売り上げ、1996年のアルバム年間6位のセールスを記録。
ミスチルの中では極めて異例で、かなりダークな曲調であるが、ダブルミリオンを突破するなどセールス面では成功といえるものだった。


【1997年2月シングル「Everything (It's you)」】



明石家さんま主演『恋のバカンス』主題歌として起用された。約121.7万枚を売り上げ、1997年のシングル年間8位のセールスを記録した。

【1997年3月アルバム「BOLERO」】



約328万枚を売り上げ、1997年のアルバム年間2位のセールスを記録した。
1位はGLAYのbestアルバムであり、1997年度のオリジナルアルバムでは1位の売り上げだった。

また、この時期の売り上げによってさまざまな記録を残した。

【シングル曲のダブルミリオンセラー 2曲】


(「Tomorrow never knows」「名もなき詩」)CHAGE and ASKAと並んで歴代1位タイ

【年間シングルチャート首位獲得数 2回】


(「innocent world」「名もなき詩」)嵐と並んで歴代2位タイ。1位はAKB48の5回。

【歴代シングル売上ランキング30に3作入り】


(「innocent world」「Tomorrow never knows」「名もなき詩」)3作入りはミスチルのみで歴代1位

【オリジナルアルバムでのトリプルミリオンセラー 2作】


(「Atomic Heart」「BOLERO」)globeと並んで歴代2位タイ。1位は宇多田ヒカルの3作。

このように90年代の音楽シーンに絶大な影響を残したMr.Children。最近のミスチルの曲も名曲ぞろいであるが、この時代の曲を聴いて当時を思い出してみてはいかがだろうか。
(さのゆう)
(「イノセントワールド」)
(「Atomic Heart」)
(「TOMORROW NEVER KNOWS」)
(「everybody goes」)
(「es~Theme of es~」)
(「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」)
(「名もなき詩」)
(「花 ~Memento-Mori ~」)
(「深海」)
(「Everything(It's You) 」)
(「BOLERO 」)
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