10月8日に、一通のメールが届いた。「求ム勇者。」と大きく書かれたそれは、Nintendo 3DS用ソフト『ゼルダの伝説 トライフォース3銃士』オンライン試勇会への招待状だった。

「ゼルダの伝説 トライフォース3銃士」は買いなのか。オンライン試勇会に参加してみた
「求ム、勇者。」と大きく書かれた求人広告(?)のような『ゼルダの伝説 トライフォース3銃士』オンライン試勇会への招待状。

10月22日の発売の前に、10月10日(土)は23:00から、10月11日(日)は10:00から、10月17日(土)は23:00から、10月18日(日)は10:00からそれぞれ1時間遊ぶことができる、体験版のダウンロードコードが記載されている。残念ながら全てのユーザーに届いたのではなく、今までにゼルダの伝説シリーズを遊んだ人(クラブニンテンドーに登録した人?)に届いたようだ。早速ダウンロードして、指定の日時にアクセスして遊んでみた。

ゼルダの伝説 トライフォース3銃士


本作は3人で同時に遊ぶ、マルチプレイに対応している。というよりも、3人でのみ遊べる。インターネットプレイで遊ぶか、オフラインで3人が3DSを持ち寄って遊ぶようになっている。1人で遊ぶときにも、「まねビト」というキャラクターを2人引き連れ、3人のキャラクターを操って遊ぶという徹底ぶりだ。

ゲームはトップビューで、主人公のリンクを操り、フィールドの謎を解いていく。3人でのみ遊べるのにはもちろん意味があり、3人がそれぞれ役割分担して協力をしないと先に進めない。

例えば、リンクが別のプレイヤーのリンクを頭の上に持ち上げる「トーテム」がある。3人で、最大3段分の高さを得られる。これで、1人では手の届かないところにも手が届くのだ。

また、謎を解くためにはさまざまなアイテムが必要になる。
遠くの敵を倒したり仕掛けを動かせる弓矢や、味方や物を引き寄せるブーメラン、一定時間後に爆発するバクダン、味方もアイテムも吹っ飛ばせる空気ツボなど、バリエーションはかなり多い。これらは1人につき1つしか持って行けないため、とったアイテムで自動的に役割分担が決まる。

オンライン試勇会ということでマニュアルもチュートリアルもほとんどないが、操作で戸惑うことはないだろう。Aボタンが物を拾ったり投げたり、Bボタンが剣、Yボタンがアイテム、L/Rでダッシュなど、今までのゼルダの伝説シリーズとほぼ同じだ。

意思表示はアイコンで


このゲームにはチャットがない。その代わり、8つのアイコンがあり、それを使ってコミュニケーションを行う。「こっち来て!」や「いいね!」、「ごめん!」のようなアイコンなど、全て連打をすると少しずつ大きくなっていく。
「ゼルダの伝説 トライフォース3銃士」は買いなのか。オンライン試勇会に参加してみた
タッチパネルに配置されている8つのアイコン。押すと、上画面にアイコンが表示される(相手の画面にも表示される)。これでコミュニケーションを取る。

やってみたところ、意外とこれで相手の意図がわかる。謎が解けたけれども3人必要なときに「こっち来て!」を連打されたり、「トーテムして」を連打されたり。ここでアイテムを使って欲しいというところで、「アイテム!」を連打もよくやった(された)。そうやって謎が解けたらみんなで「いいね!」するのは気持ちがいい。仲間からがんがん「いいね!」を連打されると、前向きに謎解きに挑戦できる。

もちろんチャットが欲しいところもあるが、そのもどかしさもまた楽しさのうちだろう。
そこで剣を振って欲しいというところで、必死に剣を振ってジェスチャーをして通じた(そして謎が解けた)ときは、一人では得られない達成感が得られた。

どうしてもチャットが欲しい人は、製品版では見知らぬ勇者ではなく、フレンドで遊べるので、別途Skypeで音声チャットなどを用意するといいだろう。

ちなみに製品版ではブラックリスト機能(登録した人とオンラインで会わなくなる)もあるようだ。

試勇会では3ステージ遊べる


今回は試勇会ということで3つのステージしか遊べなかったが、どれも謎解きは歯ごたえがあり、全てクリアしたときには残り時間がほとんど残っていなかった。お試し会に最初から参加するような、ある程度の猛者が揃っていると考えると、結構歯ごたえがあるのではないだろうか。

本作では、服を着替えることで異なる能力を発揮できるようになっている。体験版でもあらかじめ何着か用意されているので、試してみるのもいいだろう。個人的にはラッキーパジャマ(確率で攻撃を避ける)とバルーンタイツ(谷底に落ちても3回まで大丈夫)が気に入った。製品版でもいち早くゲットしたい。
「ゼルダの伝説 トライフォース3銃士」は買いなのか。オンライン試勇会に参加してみた
Nintendo3DS『ゼルダの伝説 トライフォース3銃士』
略称はどうも「トラサン」らしい。

同じような協力プレイをするシリーズに、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣』および『ゼルダの伝説 4つの剣+』がある。これらが好きな人は間違いなく『ゼルダの伝説 トライフォース3銃士』も買いだろう。協力して遊ぶアクションゲームが好きな人、ゼルダシリーズが好きな人も間違いなく買いだ。


なお、どうしても試勇会に参加したい人は、周囲でコードを持っている人がいないか探してみるといいだろう。メールには友人に配る用のコードが2つ余分に記載されている。このコードを使っても、オンライン試勇会で遊ぶことができる。
(杉村 啓)
編集部おすすめ