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ゲーマー集まれー! 全盛期には100万部、伝説のファミコン雑誌「ファミマガ」の裏話を教えるよー

2011年8月29日 11時00分 ライター情報:池谷勇人

タイトルに「超」と付いているだけでも「ファミマガっ子」としてはニヤリ。「超ウルトラ技」とか「超新作」とか、なんでもかんでも超をつけるのはファミマガの得意技だった。

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みんなは「ファミマガ」を覚えているだろうか?
ファミリーコンピュータMagazine、通称「ファミマガ」は、1985年から1996年にかけ、徳間書店から発売されていた、日本初のファミリーコンピュータ専門誌。当時「ゲーム専門誌」としては、日本ソフトバンクの「Beep」がすでにあったけれど、ファミコンという単一のハードに焦点を当てた雑誌は正真正銘「ファミマガ」がはじめてだったのだ。

子供のころ、ぼくはこの「ファミマガ」という雑誌が大好きだった。
当時はゲーム雑誌の創刊ブームで、どの雑誌を愛読しているかによって、その人のおおよそのゲーマー的傾向がわかった。セガ派の人は「Beep」一択だったし、クラスのひょうきん者的ポジションの人は「ファミコン通信」、ちょっとスレたゲーム好きは「ファミコン必勝本」をよく読んでいた(ソースはぼくの記憶)。
その点、じゃあ「ファミマガ」読者はどんな人か? というと、わりとどんなゲームも全方位的にたしなむ「正統派ゲーマー」が多かったように思う。他誌のように名物編集者や変わった企画をプッシュしたりせず、あくまで新作紹介と攻略に徹し、ゲームそのものの魅力をフラットに伝ようとする姿勢がぼくは好きだった。全盛期には100万部を発行し(今のファミ通の約2倍!)、ファミコンブームを陰で支えた功労者でもあった。

そんな「ファミマガ」の思い出や、創刊当時の裏話を赤裸々につづった一冊が、この「超実録裏話ファミマガ -創刊26年目に明かされる制作秘話集-」である。
おおおお、「ファミマガ」制作の裏話! そんなの面白いに決まってるじゃん!!!

著者の山本直人氏は、「ファミマガ」の元・2代目編集長であり、創刊号から制作に携わっている最古参スタッフのひとり。その実体験にもとづいて書かれた50本のエピソードからは、当時の編集部のドタバタや熱気が手に取るように伝わってくる。

たとえば創刊時のエピソードでこんなものがある。「ファミマガ」の企画を任天堂に持ち込んだときのこと。任天堂の担当者から、こんなふうに念を押されたそうだ。

〈ファミコンだけの雑誌を月刊で出してしまって、のちのち大丈夫か?〉

ページをめくると創刊号の目次がそのまま載ってるんだけど、驚くなかれ、新作特集は「スパルタンX」と「スターフォース」の2タイトルである。そりゃ任天堂も心配するよ! このころはまだ「スーパーマリオブラザーズ」さえ発売されておらず、あの任天堂でさえ、ファミコンのブームなんてすぐに過ぎ去ってしまうものと思っていたのだ。

ライター情報

池谷勇人

ゲーム業界を中心に活動するフリーライター、でしたが、2012年にITmediaへ入社。現在はゆるふわニュースサイト「ねとらぼ」で記者をしております。

URL:Twitter:@tekken8810

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