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ここは戦場だ!『ザワさん』作者が挑む女子高生あるある〈三島衛里子 インタビュー前編〉

2012年6月18日 11時00分 ライター情報:オグマナオト

『私立ブルジョワ学院女子高等部・外部生物語』の主人公・五島えり子。
女子校サロン入りを目指す外部生の戦い(?)と女子高生の生態が描かれる。
(c) 三島衛里子・秋田書店

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『高校球児ザワさん』(以下、『ザワさん』)において、野球への狂おしい愛情とザワさんのフェチな魅力で男心をくすぐり続ける漫画家・三島衛里子氏。そんな三島氏が女性誌に初進出、しかもテーマが「女子校」という情報をキャッチした。秋田書店エレガンスイブ編集部から新増刊される雑誌『もっと!』(本日18日発売)で始まった『私立ブルジョワ学院女子高等部・外部生物語』がそれだ。野球部という男臭い世界から一転、対局に位置しそうな女子校という舞台でどんな物語を描くのか? そんな疑問と作品の魅力を、三島衛里子氏本人と、『もっと!』担当編集・秋田書店の駒林氏にお聞きします。


【三島さんが描く女性の話をもっと見たい】
─── 初めて『スピリッツ』で『ザワさん』を読んだ時、この漫画家って女性の名前だけど本当に女性なの? どうしてここまで男心がわかるの? 野球部のことを描けるの? とビックリさせられました。そのことがあっただけに、三島さんが新作で「女子校漫画」という、『ザワさん』とは真逆の世界観を描くことにまたビックリしまして。今回、なぜ女子校漫画を描こうと?

三島 「“女子校あるある”をやってみませんか?」という具体的なお話を、最初の打ち合わせの時から編集の駒林さんに頂いたんですね。そもそも『ザワさん』は、自分が体験したかった願望を描いた作品なのですが、そういう願望とは別の、自分自身の高校時代の思い出を描いてみたい、という思いが以前からあったので、ちょうどいいキッカケかな、と。

駒林 私も『ザワさん』が好きでずっと読んでいたのですが、その中でも、女性同士のやり取りや会話のシーンですごく引っかかる部分があったんですね。バレンタインで女子マネがチョコレートを用意しているシーンで、ザワさんは自分も貰えると思っていたら女子マネから「おかしいんじゃないの?」って言われる場面とか。

─── 「理紗のは?」って聞く場面ですね。ザワさんの抜けている感じが出ていて、私も好きなシーンです。

駒林 ああいうのって、男目線で見ると怖かったり、ドキドキしたり、緊張感があるんですよね。三島さんが描く女性の話をもっと見たいと思っていたんですが、私がずっと担当している『エレガンスイブ』という雑誌では読者層がちょっとマッチしないかなぁと。そんな中で、今回この『もっと!』という新しい雑誌の話が持ち上がったので、三島さんに“女子高生の生態”をテーマに描いてもられば、自分が一番読みたいし、新雑誌の読者にも合うんじゃないかなと。

ライター情報

オグマナオト

福島県出身。『週刊野球太郎』『web R25』を中心にスポーツネタ、野球コラムを寄稿。構成した本に『木田優夫のプロ野球選手迷鑑』『福島のおきて』など。

URL:Twitter:@oguman1977

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