今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

高田延彦には、親友も夢もない、そして、今は輝いていない。それはそれで幸せじゃないか

2012年10月1日 11時00分 ライター情報:寺西ジャジューカ

『覚悟の言葉 悩める奴らよでてこいや!』高田延彦/ワニブックスPLUS新書
“タレント・高田延彦”しか知らない人からすると、ビックリするような内容だと思う。

( 1 / 2 )

[その他の写真を見る]

個人的な話で恐縮なのだが、3ヶ月前に知人女性と同居生活をスタートしている。現時点で言えることは、もう完全なる大失敗だった。帰りたくないし、誰かを道連れにして帰りたいし。
自分と合う人物なのかどうかの判断、私は見誤ったのかもしれない。熟考していたつもりだけど、まだまだ足りない。相性や人となりを、掴み損ねていた。きっと向こうも、同じように考えているだろう。

話は変わるが、高田延彦について。そういえば、私は彼が大嫌いだった。思い返すと、20年くらい前の高田延彦が。
プロレスラーであることのコンプレックスが、すべてマイナスのベクトルで発散されていて。彼がエースを務めていた「UWFインターナショナル」なる団体ではインカムを着けたスタッフが会場内を走り回っていたものだが、「プロレス会場にインカムを持ち込んだ罪は大きい」という当時の某専門誌の断罪は、我が意を射たり! 当時の私は、何度も膝を打ったものだ。
だいたい、結婚相手に向井亜紀を選んでいるのが解せない。なんで、向井亜紀なのか。素人さんでも、良い人イッパイいるじゃない。
それらのすべてが、「プロレスラー」であることへの歪んだコンプレックスに見えた。プロレスラーがコンプレックスを持つのは結構だが、その持ち方が応援できなかった。馬場や猪木や前田とは、明らかに種類が違う。一言で言うと「鼻に付いた」のだ。

ところが、最近の高田延彦。いや、恐らく「総合格闘家」にシフトして以降の高田延彦。そのすべてが、少なくとも私は応援できた。“最強”(UWFインター時の高田が標榜したキャッチフレーズ)という鎧を脱いだ高田は、剥き身の魅力に満ちていた。
総合格闘技のリングで、世界の強豪にメッタ打ちにされる高田。「正直、今の自分を誰も“最強”と見てはいないと思う」と吐露する高田。
バラエティ番組における、屈託のない高田延彦も好きだ。「かいてかいて恥かいて 裸になったら見えてくる 本当の自分が見えてくる」という猪木のメッセージを最も実践しているのは、今の高田延彦なんじゃないかとさえ思えるようになってきた。

「この場所は、私にとって『アウェー』。だから、私は緊張をしてしまう」
これは『覚悟の言葉 悩める奴らよでてこいや!』(著者・高田延彦)という新書からの一節。ちなみに「この場所」とは、テレビ局のこと。
私は、またしても見誤っていたようだ。「肩の力を抜いたナチュラルな高田延彦は、実はこんなにも魅力的だった」と再発見したつもりが、とんだ思い違いだった。

ライター情報

寺西ジャジューカ

1978年生まれ。ブライアン・ジョーンズとビートたけしと前田日明と大江慎也と有吉弘行と篠田麻里子が好きです。ブライアン・ジョーンズと菅井きんと誕生日が一緒。

URL:Facebook

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品