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『極道めし』土山しげるの新作はB級グルメプロレス漫画『ザ・コックマン』

2012年10月30日 11時00分 ライター情報:たまごまご

『極道めし』の土山しげるが描く、プロレス+B級グルメマンガ、それが『ザ・コックマン』! 大江戸プロレス最凶のヒール、ザ・コックマン。覆面を取ると、心やさしいB級グルメ好きの男になり、日本のささやかなしあわせを見つめる。プロレスもB級グルメも、ぼくらのヒーローだ

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『極道めし』などの作品で、B級グルメ漫画を完成させ、日本のB級グルメの素晴らしさを世界に知らしめた、土山しげるの新作が来たぞー!
11月9日号の週刊漫画ゴラク掲載の『ザ・コックマン』は、B級グルメ+プロレスという最強タッグ。
これ以上に、日本の大衆文化を象徴する味のある組み合わせがあろうか。たぎる!

あ、「世界に知らしめた」は誇張表現ではなく。本当に今注目されているのです。
海外で日本のグルメ漫画、特に『孤独のグルメ』などB級グルメを描いた漫画は、日本文化として関心を集めています。
日本人の等身大は、食に表れているんですよ。
土山しげるはそのトップランナーとも言えるマンガ家。ごく一般的な家庭、あるいは貧しさの中生きている人たちの、ほんのささやかな食の喜びを、本当に美味しそうに描く作家。
例えば『極道めし』では、刑務所で「一番旨かったものについて説明する」というだけの、食事シーンのないグルメ漫画。
ところが、美味しそう食べるシーンが実に見事に描写されており、こっちまで食べたくなってくるんだー。
食べ物なにもないのにね。唾液が出るよ。

さて今回のプロレス+B級グルメ。
ある意味においては日本の大衆文化の象徴の二大巨塔ですが、同時に直接は結びつかないもの。
そこをさらりと土山しげるはやってのけました。

主人公の牛(ぎゅう)ちゃんは、フライパンを凶器に暴れる悪役の覆面プロレスラー。その名もザ・コックマン
ヒーロー役をフライパンでめった打ち。二つ名は「地獄の料理人」。
相手のレスラーを不意打ちなど卑怯な手で襲い、観客の中に飛び込んではフライパンを振り回す。
これにはアナウンスもヒートアップ。
「食材ではなく人間相手に腕をふるっております!! その名の通り地獄の料理人っ!!」
うまいですね。このへんの技術はプロレスの醍醐味です。

さて、今回は鳥取の巡業。鳥取といえば、カニ!
打ち上げにレスラー達は高級カニ料理を食べに行くのですが、ザ・コックマンこと牛ちゃんは行かないんです。
彼は一人で、鳥取の下町B級グルメの決定版とも言えるホルモン焼きそばを食べに行くのです。
小さな店なんですよ。10人も入らないような。
鳥取巡業が決まってから店のチェックを重ね、決めた食堂です。
彼曰く「鳥取へ来たならこれを食え!ってか!」
中華そばを、味噌ダレで焼いたもの。ぷりっぷりのホルモンと鳥取野菜が至高の逸品。
何と言っても、口に入れたあとホルモンを噛むとモッチモチするのが、美味しそうと言ったらならない!

いや、カニも旨そうなんですよ。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

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