今注目のアプリ、書籍をレビュー

デマお断り! 放射線の風評被害を破壊する美少女コンビ『風評破壊天使ラブキュリ』

2013年1月7日 11時00分

ライター情報:たまごまご

このエントリーをはてなブックマークに追加

大和田秀樹『風評破壊天使ラブキュリ』は、ハチャメチャなアクションを繰り広げつつ、惑わされガチな風評被害に流されないよう警鐘を鳴らす作品。ついつい不安になっちゃう放射線のあれやこれを、わかりやすく解説。放射線に関するデマを撒き散らすやつらを、鉄拳制裁!

[拡大写真]

む! なんかこういう感じの二人組と名前をどこかで見たような気がする!
スパッツだし!
見た気が……気が……いやなんでもない。

まあそれはさておき。
2011年から2012年はなんとも真偽不明なことの多い年でした。
とりわけ多かったのは、放射線に関するデマ。
2013年になりましたが、未だにどこまで本当なのかさっぱりわからないデマはふわふわ飛び交っています。
人を不安にさせ、誰か傷つく人を産む、悪意を含んだデマ。
そんなデマをいう人に、素手とか膝とかで!物理的に!鉄・拳・制・裁!
世界の平和をデマから守る少女。その名も風評破壊天使(デマゴーグブレイカー)ラブキュリ!
……やっぱどっかで見た気がするネ。

風評破壊天使ラブキュリは、『ムダヅモ無き改革』で話題を呼んだ大和田秀樹のマンガ。
宇宙圏的な謎の黒髪少女花音と、どこにでもいるヤンキー少女七海が、デマに対する怒りをこめて、風評破壊天使ラブキュリに変身。
登場するのは、放射線に関する、人心を傷つけるデマを振りまく輩達。
そんなデマを、花音はデータと知識で立証、そして七海が拳で制裁を下しまくります。
ヒューかっこいい。
大和田秀樹を知っている人ならなんとなく想像つくと思いますが、出てきてデマを流すのは、どこかで見たような人の顔ばかりです。
まあ、フィクションですので。

基本はギャグアクション。女の子二人がボッコボコにしていくのをゲラゲラ笑って楽しむのがいいんですが、放射線についての話はきっちりしています。
内容を監修しているのは中川恵一。東大医学部附属病院の放射線科准教授です。
また大和田秀樹もかつて東北大学で、放射線のことを学んでいた過去もあります。

やっぱり難しいんですよ、放射線て。
ちゃんと調べればもちろんある程度はわかるんですが、いかんせん目に見えない。なんやかんやで体に悪いっぽい。
となると「ベクレル」とか「シーベルト」とかの難しげな単語と数字がドワーっと目の前に現れて、「だから危ない!」と噂されるだけでもう不安になっちゃいます。
もちろん、注意を喚起するのはとても重要なこと。福島第一原発の事故以来、わからないままでいるより意識を傾けるのは大切なこととなりました。
が! こういう目に見えない不安なものって、煽れば煽るほどどんどん悪い方向にイメージが向かってしまいがちです。
これが風評被害を招いて、心配している人、関東・東北に住む人の心を傷つけてしまうことになりかねないからたちが悪い。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

注目の商品