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小学生大混乱の怪文書連発、ビックリマンシール裏面の図鑑登場

2015年11月24日 09時50分 ライター情報:香山哲
80年代から90年代に出てたビックリマン「悪魔vs天使」シール。当時ハマってた人も多いと思うけど、キャラの名前だけでも小学生には理解できない内容がかなりあって、それも魅力的だった。
皆既日食が「怪鬼」、聖書の「マタイ伝」からであろう「魔胎伝ノア」ならまだわかる。マドラーミノーのような針を持つフグ(英語でパファ)だから「魔ドラパファ」か?「ストロマトライト」は高校で習った記憶が…。

古代の時代名がモチーフになっているもの、生物学用語が名前になっているもの、エジプト文明とひな祭りを合体させた世界、干支と歴史人物が合わさった12人組、など凝ったキャラクターデザインが楽しかった。
上段はエジプトひな祭りをモチーフした世界。下段は歴史人物と干支のダジャレ12体と、その干支の天敵動物12体が対決する設定。こんなのがシリーズごとに登場していた。何だか分かんないなりに楽しかったなあ…。

そしてクセのある世界をさらに強め、意味不明に、カルト的にしているのが「裏書き」と呼ばれているシール裏面だ。こんな感じ。
シール裏はこんな感じ。ヘッド(キラキラシール)は、右のように本の挿絵みたいなイラストが入っていて、謎にみちたストーリーのヒントをくれる。

文章と絵が基本になっているが、謎めいた文章表現にクラクラした小学生も多かったはずだ。

「虹層球(レインボール)突入の神帝群は部色(パートカラー)に染り始め理球の昇華と共に消える??その瞬間七つのアーチ道(ロード)が久遠域(エリア)へ架かる!」

スーパーマーケットで「お一人さま3個まで」の制限がかかるぐらい大人気だった30円のチョコ。それ買って、こんな文章書いてるシールばっかりどんどん出てくる。親、どんな顔して見てたんだろう。

シール裏のメインともなっているテキスト。独自の「よみがな」文化はこんなところにも適用される。
当時はシールアルバムやアニメビデオのプレゼント企画があり、その告知文がシールに記載されることもあった。でも、オリジナルビデオは「独自ビデオ」って書く必要ある!?

文字数も減らせるし、「福沢諭吉かよ!」ってぐらいに英語はどんどん漢字に。さらにはこんなシールもあり。
左は「銀はがし」のようにシールを削って正体を暴くシール。裏面にもしっかり「削り落とす」と書いて「スクラッチ」読ませる徹底ぶり。右はいつもの十字架が木になっている。この段だけ天使がニセ天使だというストーリーだった。

そして、シール裏面は、12枚で組み合わせると大きな絵になったり、ストーリーに応じた仕組みも入る。
複数のシールを組み合わせると大きな絵になる裏面も、色々あった。全部集めさせる気、満々。

そんな裏面も立派なコンテンツになっていたビックリマン。最近では全国で「裏ビックリマン展」という原画展が催されるほどだ。そして裏面を網羅したシール図鑑も、発売30年の今年、ついに出た。
『ビックリマン悪魔VS天使編 全シール大図鑑』(別冊宝島 2408)/宝島社

もちろん表面イラストも全シール掲載。ストーリーの解説も入っているので、大人になってからシール集めしてないような人は「え!こんなことになってたのか!」ってなると思う。

一冊買えば全1400枚以上が見放題、オマケにクリスマス限定シールもついてるぞ。『ビックリマン悪魔VS天使編 全シール大図鑑』は宝島社から発売中。(香山哲 シール写真協力/モザ)

ライター情報

香山哲

漫画やゲームを制作するチーム「ドグマ出版」主催。著作に『ランチパックの本』や『香山哲のファウスト1』(文化庁メディア芸術祭推薦作品)など。

URL:Twitter:@kayamatetsu

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