今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

裏話も満載「ジャンプ流」は究極のファンアイテム

2016年4月11日 09時50分 ライター情報:杉村啓
4月7日に『ジャンプ流』Vol.7が発売された。Vol.7はアニメ放送も始まった『僕のヒーローアカデミア』の堀越耕平特集号。
『ジャンプ流Vol.7 まるごと堀越耕平』
『僕のヒーローアカデミア』を中心に、デビューまでの道のりや作品の面白さの解説、カラー作画風景を収録したDVDなどがついてくる。

マンガ家を目指す人のための本だがそれだけではない



ジャンプ流は、週刊少年ジャンプに連載しているマンガ家を特集し、創作の秘密を探っていきながらマンガ家になるためのDVD付マンガ講座誌だ。現在までのラインナップは以下の通り(リンクはAmazon)

Vol.1 まるごと鳥山明(『DRAGONBALL』『Dr.スランプ』)
Vol.2 まるごと岸本斉史(『NARUTO-ナルト-』)
Vol.3 まるごと尾田栄一郎(『ONE PIECE』)
Vol.4 まるごと久保帯人(『BLEACH』)
Vol.5 まるごと藤巻忠俊(『黒子のバスケ』)
(『暗殺教室』)
Vol.7 まるごと堀越耕平(『僕のヒーローアカデミア』)

コンセプト的にはマンガ家を目指している人が読む本でありDVDであるので、自分は読んでも面白くないのでは、と思う人もいるかもしれない。だが、そうではない。マンガ家を目指していなくても、作家のファンも作品のファンも満足する、ファンアイテムなのだ。

各巻の内容は、基本的には教本、DVD、モ写用紙、複製原画で構成されている。
内容物は教本、モ写用紙、カラー複製原画、DVD。DVDでのカラー作画で描かれたものが、複製原画としてついてくる

教本はそれぞれの作家のデビューまでのルーツを辿る「ROAD to JUMP マンガ家デビュー秘話」、その作家の作品は何故面白いのかを分析した「ジャン研」、付属のモ写用紙を使って1ページ分模写をする方法の解説をしている「ジャンプ モ写塾」、そしてジャンプマンガを使ってマンガの描き方を1から解説していく「マンガのイロハ」で構成されている。

「ROAD to JUMP マンガ家デビュー秘話」がまず面白い。Vol.7の堀越耕平特集ではデビュー作『逢魔ヶ刻動物園』連載時に「連載前にどんなに面白い構想を練っていても、スタートダッシュで失敗すると、それを補うためにもとの構想を歪ませることになる」など、初連載時に反省した点やなどが詳細に載っている。これまでの他の特集作家とは異なり、2作品連続で作品が打ち切りになってしまったからこその、挫折と苦悩が語られているのだ。

「ジャン研」では、改めてその作品を読むときに、気づきにくかったポイントなどを教えてくる。Vol.2岸本斉史特集ではNARUTOをベースに、その動きの流れやエフェクト、カメラワークなどを解説している。

「ジャンプ モ写塾」では、付属のモ写用紙を使って、実際に模写を行う際にどういう点で注意をしたらいいかのポイントが書かれている。

ライター情報

杉村啓

醤油と日本酒と料理漫画とその他諸々をこよなく愛するライター。なんでも超丁寧に解説します。近著に『白熱日本酒教室』(星海社)、『醤油手帖』(河出書房新社)ほか。

URL:醤油手帖

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品