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今夜2話「銀と金」金を掴んでみろよ。世界が曲がって見えるぞ

2017年1月14日 10時00分 ライター情報:沢野奈津夫
『アカギ』『カイジ』でおなじみの福本伸行原作『銀と金』がテレビ東京系のドラマ枠「土曜ドラマ24」で7日からスタートした。amazonプライムでも観る事が可能だ。
原作マンガ

ギャンブルに狂ったフリーター森田鉄雄(池松壮亮)が、平井銀二(リリー・フランキー)という大物フィクサーに出会い、その圧倒的な悪に惹かれ、悪党を志すという物語。様々な闇社会での事件に出くわすも、少しずつ成長していく森田。一方で、知れば知るほど底が見えなくなるド悪党・銀二。一体、二人はどこへ向かっていくのだろうか?

原作は、福本ファンの間でも最高傑作と呼ばれる。しかも20年前に連載を休止したままの未完なのだ。未だに連載再開を待ち望んでいるファンもいるだけに、ここに来てのドラマ化はおおいにその界隈を賑わせている。
第1話を振り返ってみたい。

1話あらすじ


散らかった勝ち馬投票権が万札に見えるほど、ギャンブルにのめり込んでいた森田に、謎の銀髪男・平井銀二が儲け話を持ちかける。廃屋にも見える平屋で森田が眼にしたのは、金に困った大勢の男達と、10箱以上のダンボールに詰め込まれた見たこともない札束だった。銀二は、後がない男達に闇金として金を貸していたのだった。

次に向かったのは、病院。たくさんのチューブと酸素マスクに繋がれた老人の前で、銀二はおもむろに5000万を取り出す。「この金で人を殺せ」と命じられた森田が下した判断とは?と、いうものだ。

森田の人間性が一発でわかるシーンがある。ファミレスらしき場所で食事をしているシーンだ。隣のテーブルで店員に絡んでいる若者を不快に思った森田は、若者達がサラダバーで席を離れている隙にパスタにコーヒーをぶちまけてしまう。森田の正義感から来る行動なのだが、結果としてこの若者達は店員にもう一度絡んでしまう。悪を挫いたつもりの森田に、後の事は関係ない。

ダメ人間は、正義感が強い事が多い。その正義感のせいで割を食ってしまい、返って良くない場所に落ち着いてしまうのだ。本当に強い正義ならば悪を挫いて賞賛されるのだが、そこまででもない。逆に森田が本当に悪党ならこんな若者達など気にも留めなかっただろう。中途半端で何者でもない森田の現在地が、このシーンに現れている。

言葉が重い!ダメ人間は耳が痛くなるから要注意!



巧みな心理戦もいいが、福本作品の真骨頂は、人間の弱い部分にズシンとくる重いセリフだろう。なんというか、面白かったはずなのに、観た後ちょっと凹むのだ。

ライター情報

沢野奈津夫

サッカー、漫画、食べ物、子持ち、ブサヘア、元芸人。

URL:Twitter:@natsuo_sawano

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