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禁煙ワクチンの治験が進行中 自己免疫抗体でニコチンを断つ 禁煙ワクチン

2012年3月26日 09時15分 (2012年4月5日 00時11分 更新)
 喫煙者への風当たりは厳しさを増す一方だ。アイスランドではタバコの小売りを法律で禁じたうえ、「ニコチン依存症」の患者には医師の処方下でのみ、喫煙を許そうという動きまであるらしい。そこまで極端ではないが、日本でも喫煙者の肩身は狭い。新年度を機に禁煙を誓う方もおられるだろう。

 日本の禁煙外来で処方される禁煙補助薬は、ニコチン代替療法に使うニコチンパッチと、脳内の報酬系(快感・幸福回路)にあるニコチン受容体の働きを調整する経口禁煙補助薬の「バレニクリン酒石酸塩(販売名・チャンピックス錠)」の二つ。禁煙成功率は2008年に承認されたバレニクリン酒石酸塩が上回るとされるが、抑うつ気分や焦燥感、気分の変動など精神症状の副作用が報告されているので、使用に際しては主治医とよく相談すること。海外では、この2剤のほか抗うつ薬も利用されている。

 ただ、いったんは禁煙に成功しても、再喫煙率は高い。禁煙後の補助プログラムを受けない場合、1年後の再喫煙率は8割というデータもある。そこで究極の禁煙薬として期待されているのが米国で開発中の「禁煙ワクチン」だ。

 開発レースの先頭を走る注射剤「NicVAX」は、ニコチンに結合する免疫抗体の産生を促す作用がある。体内に入ったニコチンに抗体が結合すると、脳の報酬系に到達できなくなってしまうのだ。喫煙者が執着する「あの爽快感」はまったく発生せず、吐き気やタールの不快感だけが残る。

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