アリーナツアー、幕張メッセ公演の模様をお届け!
| いきものがかりの みなさん、こんにつあー!!2008~ライフアルバム~ | 2008.05.23(FRI) at SHIBUYA-AX |
3月30日から彼らの地元である神奈川県海老名市文化会館大ホールにてスタートした全国ツアー【いきものがかりの みなさん、こんにつあー!!2008~ライフアルバム~】。タイトルにもあるように、今回は2月にリリースされた大ヒットアルバム『ライフアルバム』を引っ提げてのツアーとなる。いきものがかり史上“最長”かつ“最大規模”のツアーとなったが全公演SOLD OUTを記録。彼らの人気の高さと勢いを感じさせてくれる。しかも、追加公演、再追加公演も行われ、最終的には全26公演に!そして5月23日のSHIBUYA-AX公演で遂にファイナルを迎えた。
開演時間となり、サポートメンバーに続いてリーダーのよっちゃん(水野良樹)とほっち(山下穂尊)、そしてボーカルのきよえ(吉岡聖恵)が登場すると一気にファンのテンションも上昇。『ライフアルバム』のオープニング曲「Good Morning」で幕を開けて、「ちこくしちゃうよ」へという流れは、まるで一日が始まる“朝”のような爽快な気分にさせてくれた。どうやら序盤の2曲でしっかりと自分達のペースを作れたようだ。
次々と演奏される楽曲を聴いていて改めて感じたことは、楽曲ごとに違った色を持っているということ。全体的なイメージとしては“青春”や“爽やか”といったキーワードが浮かんでくるが、序盤だけでもミディアムテンポの王道ラブソング「コイスルオトメ」から独特なリズムが印象的な「ニセモノ」まで、引き出しの多さ、振り幅の広さをしっかりと感じさせてくれた。それと、忘れてならないのが、いきものがかりは“路上”出身であるということ。アコギ2本とハーモニカ、そして歌という路上スタイルで、デビュー曲であり、彼らの代表曲の「SAKURA」を演奏する姿を見たら、三人の周りにストリートの風景が浮かんできたように思えた。
路上出身のアーティストに共通して言えることだが、いきものがかりの三人もライヴの運び方がとにかく上手い。路上でのライヴは、1人でも多くの人に足を止めてもらい、少しでも長く自分達の演奏を聴いてもらおうと努力する。だから、歌や演奏はもちろん、トークも含めて、お客さんを決して飽きさせない実力とテクニックを持っている。ダイエットして14kg痩せたけどツアー中に3kg程リバウンドしたことを告白するなど親近感を持たせる“よっちゃん”。「東京猿物語」でステージ狭しと走り回る元気な“きよえ”。そんな二人を半歩下がった位置で温かく見守る“ほっち”。今回初めて彼らのライヴに参加したお客さんも、三人の個性をしっかりと記憶に焼き付けられたはず。
後半は「夏空グラフィティ」「青春ライン」などで更に盛り上げ、じっくりと聴かせる「茜色の約束」で本編は終了。アンコールでは、「ホットミルク」と最新シングル「帰りたくなったよ」を演奏し、長かったツアーを見事完走!…のはずだったが、ファイナルだけのサプライズが起こった。
客電が点き、終演のアナウンスが会場に流れたが、ファンの拍手と声援がいつまで経っても止まない。すると、それに応えて三人が再度ステージに登場。予定外のダブルアンコールだ。ここで聴かせてくれたのが、路上スタイルによる「コイスルオトメ」。アコギをアンプに通さず、きよえもマイクを使わず、生音と生の歌声だけ。この一曲に彼らの原点、そして今回のツアーの集大成を見ることが出来た。
(取材・文/田中隆信)