アリーナツアー、幕張メッセ公演の模様をお届け!
| LOVE LIKE ALOHA vol.3 | 2008.08.30(SAT) atサザンビーチちがさき |
2年振り、3度目となるaikoのサマーフリーライヴ『LOVE LIKE ALOHA vol.3』。当日は時折、激しい雨が降る生憎の天気だったが、ライヴスタート時にはすっかり雨が上がり、約2万8000人ものオーディエンス達はテンションマックス状態、大きな拍手を茅ヶ崎の海岸に鳴り響かせている。その盛り上がりに呼び込まれる形で、元気いっぱいにaikoが登場。
1曲目は「キラキラ」だ。雨さえも吹き飛ばす真っ直ぐなパワーを歌声に乗せ、会場の一人ひとりと笑顔の挨拶を交わしていく。「夏休みの最後の思い出を心の中に刻んで、みんなで気持ち良くなって、夏のライヴを作りましょう!」次々と披露されていく名曲の数々により、夏の海に最高の一体感が生まれていく。6曲目の「KissHug」では、それまで止んでいた雨が降り始める。まるでカゲロウのように立ち上る水蒸気の中、濡れた髪の毛もそのままに、曲に込めた想いを感情たっぷりに届けるaiko。その姿は幻想的ですらあり、突発的な雨が最高の演出効果になっていたのが印象的だ。
「ここで歌わず、何を歌う!目指せ夏女!!」という一言をきっかけにスタートしたメドレーでは、サザンオールスターズの「チャコの海岸物語」「いとしのエリー」が織り交ぜられることで、スペシャルな一夜ならではのレアなパフォーマンスが見られた。aikoが歌うサザン。これが聴けた人はホントにラッキー!メドレーラストには、これまた夏に欠かせないアップナンバー「帽子と水着と水平線」が。<君に逢った/あの日雨が降ったから>という歌詞が、その日の天候とリンクし、ステキなラブストーリーが胸の中に広がったのは僕だけだろうか。aikoの歌は“あっけなく”僕らを夢の世界に連れて行く。
しっとりと歌われた「天の川」で感動的な景色を描き出した後は、怒涛の後半戦へ。懐かしい「アスパラ」ではお約束のクラップが心地良く鳴り響く。本当に楽しそうに、カラダ全体を使って歌われた「キスする前に」。タンバリンを持ち、ちょっと艶っぽいクールな表情を見せてくれた「まつげ」。“グッド”で“ピース”なヴァイブスを交し合った「イジワルな天使よ世界を笑え!」。そして、「心の奥底にこの曲を刻み付けて帰ってください」という一言に続いて歌われたラストの「二人」で、ライヴは最高のエンディングを迎えた。
この日のライヴでaikoは、何度も何度も「ありがとう」という言葉をみんなに投げていた。それは、悪天候にもかかわらず会場に集まってくれたことへの感謝の気持ちであるのと同時に、デビューからの10年間を支えてくれたファン達へ向けた心からの「ありがとう」だったんだと思う。その気持ちはオーディエンス一人ひとりにしっかりと伝わったはずだ。aikoと僕らはともに寄り添い、この先も一緒に歩んでいくのだ。ライヴ後、夜空に打ちあがった800発の美しい花火を眺めながら、そんなことを強くった。
(取材・文/もりひでゆき)