アリーナツアー、幕張メッセ公演の模様をお届け!
| ORANGE RANGE LIVE TOUR 009-010 ~world world world~ | 2009.11.27(fri) at 東京国際フォーラム |
エキサイトミュージックではこのツアーが始まったばかりの8月にもライヴレポートをお伝えしたが、そのORANGE RANGEがツアー中いかにパフォーマンスを熟成させているかの噂を耳にし、再び彼らの今のエネルギーを目撃しようと東京国際フォーラムに向かった。
今回は今年の夏にリリースされた彼らの意欲作にして話題作『world world world』をひっさげてのツアー。「僕たちも26になったからね」とMCの中でHIROKIが言うのは、今回のアルバムもツアーも"大人"という領域にいよいよ本格参入することになった今の自分たち、そしてこれからの自分たちを色濃く反映させたものだから。まさにNEXT STAGEと言える一歩を記したORANGE RANGE。中にはこれまでの彼らになかった色合いも多く含まれている。ただ楽しいだけじゃない、ただ明るいだけじゃない、ただ汗だけかけばいいんじゃない。でもそんな時間は大切で、その時期を抱きしめて味わいつくしたからこそ、その先に彼らが感じる"今"がある。伝えたい、大事なことがある。「世代によっていろんなものへの感じ方が違う。大人の目線、子供の目線、いろんな感じ方の違いを歌ってみます」。20代中盤、じつは一番心が大人と子供の狭間に揺れる最後の時期。彼らが一番強く感じている本物の気持ちがステージの上で次々とダイナミックに披露されていった。
「せっかく来てるんだから、昨日と違う自分、明日の自分を楽しみにできるような、そんな時間にしてください。こっちも全力でみんなを楽しませたいと思うから、一緒に楽しみましょうね!」と、あったかい沖縄の音が混じるMC。「5000人のパワー、こんなもんじゃないでしょう! 行こう!!」と、心が駆け上がるMC。そして、より"攻め"の姿勢で繰り出されるサウンドの数々。「イメージの違うライヴになるかもしれない」とメンバーが冒頭で言った通り、これまでのORANGE RANGEの印象だけでは語れない深さと男らしいスタイリッシュさ、生々しさが表現される場面もあった。ただ、そんな時でも合間合間の笑いやアソビゴコロを忘れない、そのバランス感覚がなんとも小憎らしい。
素晴らしいのはORANGE RANGEだけでなくファンも。バンドは時にスーパー高度でエッジの効いたことをしているのに、そんな進行形のORANGE RANGEが紹介する音楽にガッツリ乗っかって思い切り楽しんでいた。
「うまくいろんなものを融合させられてるかな。みんな想いを重ね合わせてくれてる?」
自分たちが全速力で走りながらも共に走っているファンへの気配り、想いを忘れない。だからファンも共に走り続けたい、楽しみ続けたいと思うに違いない。
2010年1月まで約5ヵ月にわたって行なわれる全国ツアー中、その全国ツアーと並行したライヴハウスツアーも同時に開催し、フルスロットルで駆け抜けているORANGE RANGE。2010年2月20日(土)には、何と「ORANGE RANGE カーニバル ~春の祭典スペシャル~」と題したスペシャルライヴを行なうことが決定した。バンド史上初となるベスト的な内容になる予定、カーニバルと銘打つだけあり、祭りムード全開でさいたまスーパーアリーナを沸かせるのは必至。ORANGE RANGE史上にも大きな足跡となる特別な本公演、セニョリータもハニーも番長もROCK STARも、そろってこぞって2月はさいたまスーパーアリーナに集合と行きたいものだ。
取材・文/田邉香菜子