アリーナツアー、幕張メッセ公演の模様をお届け!
| namie amuro PAST<FUTURE tour 2010 | 2010.11.04(THU) at東京国際フォーラム・ホールA |
「かわいい~~!」「カッコイイーー!」。天蓋つきのゴージャスなカウチのシーンから、アグレッシヴなダンス・シーンへ。ステージの場面が変わるごとに、2種類の異なる感嘆の声が客席から大きく沸き起こる。おとぎの国のプリンセスのように、華やかでキュート。だけどその歌声と存在感とスタイリッシュなステージングは、最先端のR&Bフレイヴァーをまとったエッジィなポップ・クィーンの貫禄。ステージに立つ安室奈美恵はまさにかわいくてカッコいい、日本のポップ・シーンを代表するスーパー・エンターテイナーだ。
アジア5カ国でNo.1を記録した最新オリジナル・アルバム『PAST<FUTURE』を引っ提げた2010年度全国ホールツアー。ツアー当初からかなりハイレベルなステージングを展開していたこと。安室奈美恵史上最多となる全80公演&約8ヶ月にもおよぶ超ロングツアーということもあり、途中、喉の炎症により公演が延期になる事態も勃発。だが、今回のツアーのラストスパートを飾るこの夜の東京公演の完成度を思えば、むしろこれほど長いツアーがよく敢行出来たものだと関心してしまう。それぐらい、この夜のステージは濃密でハイクオリティなエンターテインメント・ショー、だった。
とくに絶品だったのが、長いツアーを経てよりファンクかつロックな色合いが強まった、"PAST<FUTUREバンド"が叩きだす生音の迫力と、安室奈美恵の力強くてしなやかな歌声が、がっちりシンクロした、本編終盤のアッパー・ゾーン。その直前のスロウ~ミドルゾーンで見せたやわらかで可憐な表情から一転。ダンサー陣との息の合ったダンスを通し、"安室奈美恵"というタフな女性像を体現していく目の前の安室奈美恵は、まさしく鳥肌もののカッコ良さだ。
合計6回の衣装チェンジというファン歓喜の演出はありつつも、前回のアリーナ・ツアーとは違い、ホールという濃密な空間で、"歌とダンス"にフォーカスしたシンプルかつ潔いステージを魅せた今回のツアー。それは、アーティストとして確固たる実力と揺るぎないスタンスで邁進し続ける安室奈美恵だからこそ実現できたツアー、といっても良いだろう。
ちなみに、毎回ライヴではほぼMCなしの彼女。だがこの夜はいつもの「今日は来てくれてありがとう。また遊びに来てね」に加え、「バイバイ」の一言も。やっぱり安室奈美恵はカッコよくてかわいいポップ・クィーン、なのである。
(取材・文/早川加奈子)
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