転職における企業のAI環境、AI習熟度の高い人材の48.6%が重視 面接官のAI理解不足が優秀人材を逃すリスクも
uloqoは、20代~50代の1,485名を対象に、「AI活用と転職に関する意識調査」を実施し、結果を公表した。

■調査における「AI習熟度」の定義

同調査では、就労ビジネスパーソンの生成AI活用レベルを、以下の5段階に定義して分析を実施。定義のレベルは以下の通り

・L1:単発のチャット利用層 ── 調べ物や文章の要約など、単発の質問で利用する
・L2:プロンプト工夫層 ── プロンプトを工夫し、出力の精度を上げている
・L3:環境構築層 ── 独自のAIアシスタントを作っている
・L4:AIの実務組み込み層 ── 既存の業務フローやツールの中にAIを組み込んで自動化
・L5:複数AIの連携・運用最先端層 ── 複数の異なるAIや外部データを連携させ、高度に運用

■AIの「実務自動化レベル」に達した人材の約2人に1人(48.6%)が、転職先選びで「企業のAI環境」を重視

まずはじめに、「転職先を選ぶ際に重視する項目(上位3つ)」において、「企業のAI活用環境」を選んだ割合を調査。

「L1:単発のチャット利用層」ではわずか10.6%に留まる一方、「L4:AIの実務組み込み層」では48.6%、次いで「L5:複数AIの連携・運用最先端層」では44.5%という結果となった。


特に「L4:AIの実務組み込み層」においては、実に約2人に1人が「年収」や「福利厚生」と同等にAI環境を重視。

これらL4・L5の高度層では、「L1:単発のチャット利用層」と比較して約4倍という開きが生じており、優秀な人材を獲得・維持したい企業にとって、先進的なAI環境の整備は今や見逃せない条件となっていることが伺える。

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転職先を選ぶ際に重視する項目(上位3つ)において、「企業のAI活用環境」を選んだ割合

■複数AIの連携・運用最先端層の6割以上(63.6%)が、企業のAI活用遅れを理由に「実際に応募・選考を見送った」経験あり

次に求職者自身の生成AI活用レベル(AI習熟度)と、転職活動時の具体的な行動を分析したところ、個人のスキルが高まるほど、企業のITインフラやデジタルに対する姿勢をシビアに評価している実態が明らかに。

調査結果によると、「L1:単発のチャット利用層」で応募・選考を見送った経験がある割合は3.7%に過ぎないのに対し、複数のAIを連携・運用している「L5:複数AIの連携・運用最先端層」では、実に63.6%が「実際に応募・選考を見送ったことがある」と回答。

「L1:単発のチャット利用層」と「L5:複数AIの連携・運用最先端層」の間には、約17倍という大きな行動格差が生じており、優秀なAI人材ほど、企業のテクノロジー環境の遅れを「自身のキャリアの停滞リスク」と捉えてシビアに選別している状態が浮き彫りになった。

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企業のAI遅れを理由に応募・選考を見送った経験がある

■複数AIの連携・運用最先端層の8割以上(81.9%)が「会社のAI環境が自分の意欲に追いついていない」と回答。自社の環境に限界を感じる要素となりうる

続いて「自身のAI活用への意欲・行動」と「所属企業のAI環境・推進度」の状況について尋ねたところ、個人の進化スピードに組織のアップデートが遅れている現状が浮き彫りに。

「L4:AIの実務組み込み層」の74.4%(「やや不足している」58.4%+「まったく追いついていない」16.0%)が不満を示しただけでなく、さらに高度なスキルを持つ「L5:複数AIの連携・運用最先端層」にいたっては、実に81.9%(「やや不足している」31.9%+「まったく追いついていない」50.0%)が「会社のAI環境が不足している・追いついていない」と回答。

特筆すべきは、L5最先端層において「まったく追いついていない」という致命的な環境不足を感じている割合が50.0%に達している点で、意欲あるトップ人材ほど、自社のインフラやカルチャーに対して「ここではこれ以上成長できない」と限界を感じていることが読み取れる結果となった。

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自分の意欲・行動に対して、会社の環境がまったく追いついていない/会社の環境が不足している

■複数AIの連携・運用最先端層の約6割が、志望企業の面接官に「AI遅れ」を実感。企業の採用力低下に懸念

最後に志望企業のAI活用への遅れにより「志望度が下がった経験がある」と回答した割合を調査。

その結果、「L4:AIの実務組み込み層」、「L5:複数AIの連携・運用最先端層」では、実に約6割が、AIについて理解していない・質問しても曖昧であることを感じるなど、面接官の対応を理由に志望度を下げていることが明らかに。

求人票や採用ページにどれほど魅力的な「AI推進」の文言を並べても、選考プロセスにおける「人(面接官)」のリテラシーを通じて、企業のリアルな推進度が測られていることが分かる。


面接官の理解不足は、優秀な人材を逃す「採用力低下」に直結するリスクもあると同社は考察している。

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志望企業の面接官がAIについて理解していない・質問しても曖昧であり「AI遅れ」を感じた経験【調査概要】
調査名称:AI活用と転職に関する意識調査
調査対象:過去に転職経験のある20代~50代 男女
有効回答数:1,485名(男性1,164名・女性321名)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年6月1日~2026年6月19日
調査主体:uloqo

<参考>
株式会社uloqo『AI活用と転職に関する意識調査

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