「中年からでも稼げるガテン職」でいま特に“狙い目”とされるのが電気工事士だ。比較的取りやすい資格で参入できるうえ、鉄道、住宅、エアコン設置など仕事の裾野は広く、フリーになれば月収100万円超も視野に入る。
AIに代替されにくく、体を動かしながら長く働ける“中年の武器”として、電気工事士の実態を追った。

フリーになって収入が激増

週4日で「月収は100万円を超えるときも多い」44歳フリー“...の画像はこちら >>
今田隆文さん(仮名・44歳)
仕事・電気工事士
週平均4日稼働で月収80万円

今やブルーカラーの仕事で月収100万円以上の高額報酬を得る人も少なくない。電気工事士の資格を有する今田隆文さん(仮名・44歳)もそんなガテン系職人の一人だ。

「週平均4日稼働で月収は60万~80万円。100万円を超えるときも多いです。“フリー”なら自分で働く時間を調整できるので、私は暇な日は趣味の狩猟を楽しんでます」

住宅やビル、工場などの電気設備工事を行うのが電気工事士の仕事だが、今田さんは鉄道系の仕事を請け負うようになって収入が激増したとか。

「エアコンの設置などを行う電気工事会社、セキュリティ企業からセンサーの設置などを請け負う工事会社に勤めて資格を取得したのですが、収入が急激に増えたのはフリーになってから。この業界は、職人気質の年配者が多く、人手不足の状態が続いているので、現場で会った別の工事会社の人から『こっちも手伝ってよ』と声がかかる。

そうして出合ったのが鉄道会社の仕事を請け負う電気工事会社でした。駅舎内の旅客情報の放送端末まわりの配線工事や、駅乗務員の休憩室の電話機の取り付けなどさまざまな仕事をもらっていますが、鉄道会社は人事異動が多く、それに伴って回線や機器の入れ替え、移設が発生するので仕事が常にある。深夜の工事が多いので単価が高いんです」

電気工事士のハードルは高くない

今田さんは「美しく配線を組み上げるには熟練の技術が必要」と話すが、電気工事士のハードルは高くないという。

「高圧受電設備の電気工事を行える一種はハードルが高めですが、二種は1年も勉強したら取れます。それでいて仕事は多い。知り合いは不動産会社と契約してマンションの電気設備工事を一手に請け負い、たった2人で年1億円以上の売り上げを上げている」

さらに、電気工事士は強靭な肉体を手に入れられるとか。


「重い銅線や配管、設置用の金具などを担いで階段や脚立を何百回も上り下りするので、全身が鍛えられる。そのせいで、私は一日に5食も取ってしまっていますが……下半身はガッチリ。仕事量を調整すれば、何歳まででも続けられる仕事でしょう」

「電気工事士は狙い目」

週4日で「月収は100万円を超えるときも多い」44歳フリー“電気工事士”のリアル。二種資格なら1年で取得可能
今田さんは電気工事士歴約25年のベテランだが、「50代から資格を取って仕事を始めても稼げる」と話す
中高年の転職支援会社シニアジョブの中島康恵社長は「電気工事士は狙い目」と話す。

「最も不足しているのは建築物の施工管理を行う施工管理技士で、経験と資格があれば70代でも年収700万円以上の求人があるのですが、資格取得のハードルが高い。一方で、第二種電気工事士の資格は比較的容易に取れるのに、圧倒的に人手が足りていないので引く手あまた。

’27年にエアコン価格が引き上げられるので、特に今はエアコン設置需要で大儲けしている電気工事士が多い。電気設備の工事はこの先も増え続けるのは必至で、AIで代替できません。だから、当社の社員にも将来に備えて資格取得を考えている人間がいます(笑)」

中高年は、まずは電気工事士バブルに乗れ!

※2026年7月7・14日合併号より

取材・文/週刊SPA!編集部

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