企業における生成AI活用、「全社展開」から先に進めない企業が多数 テキスト処理など定型業務での活用が中心
キーウォーカーは、勤務先においてLLM搭載の生成AIツールが導入されている企業の部長以上の役職者を対象に、「企業における生成AI活用の実態と内製化に向けた課題・期待」に関する調査を実施し、結果を公表した。

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生成AIはどこで使われている?ツール普及と業務活用の現在地

はじめに、「現在利用しているチャットAI・ツール型サービス」について尋ねたところ、「ChatGPT / ChatGPT Enterprise(OpenAI)(57.2%)」と回答した人が最も多く、「Gemini for Workspace(Google)(43.9%)」「Microsoft Copilot / Copilot for M365(39.9%)」と続く。

次に、「AIをどのような業務領域に活用しているか」と尋ねたところ、「営業支援(提案書作成・商談準備・CRM入力)(44.6%)」と回答した人が最も多く、「情報収集・市場調査・レポート作成(42.8%)」「データ分析・BI・予測モデル開発(34.3%)」と続いた。


「営業支援」や「情報収集・レポート作成」といった、テキスト処理を中心とした定型業務への活用が進んでいることが示される結果に。

また、約3割の人が「データ分析・BI・予測モデル開発」にも活用していることから、単なる業務効率化にとどまらず、蓄積されたデータの分析や意思決定の補助など、より高度な業務へとAIの用途が広がっていると考えられる。

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現在利用しているチャットAI・ツール型サービス/AIをどのような業務領域に活用しているか

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全社展開から先に進めない企業が多数、次フェーズ移行に壁

「生成AI活用は、どの段階まで進んでいるか」を調査。

「Step1以前(全社展開に向けて移行中)(21.7%)」「Step1を推進中(全社ツール展開は完了・定着を図っている)(31.2%)」「Step1からStep2へ移行中(業務組込みを試行し始めている)(19.4%)」「Step2を推進中(業務ワークフロー・エージェント開発が進んでいる)(11.2%)」「Step2からStep3へ移行中(全社展開に向けて取り組んでいる)(7.8%)」「Step3を実現済み(多くの部署で業務AIが稼働している)(8.7%)」という結果に。

生成AI活用の進捗については、全社ツール展開を終え定着を図る(Step1)段階にある企業が一定数見られる一方で、業務への本格的な組み込み(Step2)にまで進んでいる企業は限定的であることがうかがえる。

また、Step1以前の移行段階にとどまる企業も一定数存在しており、活用の進捗にはばらつきが見られる状況に。一部では次のフェーズへの移行が始まっているものの、多くの企業が導入・定着前後の段階に集中していると考えられる。

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生成AI活用は、どの段階まで進んでいるか

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AI活用の課題は人材とガバナンス、次の打ち手は基盤整備とエージェント開発

「AI活用推進における課題」について尋ねたところ、「社内のAIスキル・リテラシー不足(36.6%)」と回答した人が最多に。次いで「推進できる人材(エンジニア・データサイエンティスト)の不足(36.0%)」「セキュリティ・コンプライアンス上の懸念(26.7%)」と続く。

「社内のAIスキル・リテラシー不足」と「推進を牽引する専門人材の不足」がともに上位を占めており、人材の確保・育成がAI活用の大きな課題となっていることがうかがえる結果となった。

また、「セキュリティやコンプライアンスへの懸念」も約3割に上ることから、安全に運用するためのルール整備や環境構築についても課題として認識されている状況が読み取れる。

こうした課題を踏まえ、今後どのような領域に取り組もうとしているのでしょうか。

「今後1年以内に導入・強化を検討しているAI関連の施策・サービス」について尋ねたところ、「データ基盤(データレイク・ウェアハウス)の整備(27.9%)」と回答した人が最も多く、「業務特化型AIエージェント・ワークフローの開発(27.2%)」「AI開発プラットフォームの導入・刷新(26.3%)」と続いた。


「データ基盤の整備」や「特定の業務に最適化したAIエージェントの開発」など、より実務に直結する領域への投資意欲が高いことが明らかになった。

また、「AI開発プラットフォームの刷新」も上位に挙がっていることから、多くの企業が本格的なAI活用を見据え、その土台となるシステム環境やデータ基盤の構築に注力し始めている傾向がうかがえる。

企業における生成AI活用、「全社展開」から先に進めない企業が多数 テキスト処理など定型業務での活用が中心
AI活用推進における課題/今後1年以内に導入・強化を検討しているAI関連の施策・サービス前問で人材の確保・育成が課題となっていることを踏まえ、「外部支援(伴走・人材育成)に対するニーズ」について尋ねたところ、「エージェント・ワークフロー開発の伴走支援(28.6%)」と回答した人が最も多く、「社内エンジニア向けのハンズオン研修・育成(24.9%)」「ビジネス部門向けAIリテラシー研修(24.7%)」と続く。

外部支援においては、「エージェント・ワークフロー開発の伴走支援」が最も高いニーズを集めており、単なる導入や開発の外注ではなく、実際の業務フローへの定着を見据えた支援が求められていることがうかがえた。

同時に、エンジニアの育成やビジネス部門のリテラシー向上といった教育面のニーズも高く、将来的な内製化を見据え、外部の専門的なノウハウを社内に蓄積していくことが重視されていると同社は考察している。

企業における生成AI活用、「全社展開」から先に進めない企業が多数 テキスト処理など定型業務での活用が中心
外部支援(伴走・人材育成)に対するニーズ【調査概要】
調査期間:2026年6月22日~6月23日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1004人
調査対象:調査回答時に勤務先においてLLM搭載の生成AIツールが導入されている企業の部長以上の役職者と回答したモニター
調査元:キーウォーカー
モニター提供元:サクリサ

<参考>
キーウォーカー『「企業における生成AI活用の実態と内製化に向けた課題・期待」に関する調査
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