※以下、第1話のネタバレを含みます
■『マイ・フィクション』はどんなドラマ? 第1話を振り返る
同作で玉森さんが演じる伊川正樹は、平和過ぎる町「森沼ネクスタウン」で愛する妻と幸せに暮らしている平凡な男性。
そんな正樹は、謎の男と遭遇したことで転落事故に遭い、1週間も意識不明に陥ります。目覚めると、妻や同僚、周囲の人たちが自分だけを忘れた世界に迷い込んでいて……。しかも、その世界では、仲のいい同僚が自分になりすまし生活していることが判明。存在を消し去られた正樹が、自分自身を証明するために“記憶に隠された真実”を探る、予測不能なオリジナルサスペンス・ラブストーリーとなります。
第1話から謎が多く、考察が盛り上がりそうな『マイ・フィクション』ですが、魅力はなんといっても玉森さんの演技です。玉森さんは、介護士として働くシーンを含め自然体に正樹を演じ、平凡な男性をうまく表現しています。
特に、不可解な世界に迷い込み戸惑う正樹の演技がうまく、複雑な設定の作品をストレスなく視聴者に見せることに成功。今後も難しいストーリーが続きそうですが、安定感のある玉森さんなら、きっとドラマを面白くしてくれることでしょう。
ちなみに、まだ詳細は明かされていませんが、ドラマの公式Webサイトの相関図を見ると、玉森さんは「二宮祐介」役も演じるようです。さらに活躍シーンが増えそうで、どんな演技を見せてくれるのか期待が高まります。
■さまざまな役を演じてきた「玉森裕太」
話題作で俳優として注目される玉森さんは、これまでさまざまな映画やドラマで個性あふれる役を演じてきました。
まず、演技が注目されたのは、ドラマ初主演を務めた2011年放送の『美男ですね』(TBS系)です。韓国で大ヒットしたドラマのリメイク作で、瀧本美織さん、藤ヶ谷太輔さん、八乙女光さんと共に民放連続ドラマ初主演を担当。玉森さんが演じたのは、原作でチャン・グンソクさんが務めた天才肌のミュージシャン・桂木廉でした。廉はいつも不機嫌そうで神経質な天才肌のカリスマで、美しいビジュアルを持った玉森さんのハマり役に。難しい役でしたが、初々しくもしっかりとした演技を見せ評価を得ました。
その後も、初の連続ドラマ単独主演となった『信長のシェフ』(テレビ朝日系)や、ゴールデン帯のドラマ単独主演となった『ぴんとこな』(TBS系)などに出演。『ぴんとこな』は、史上初の歌舞伎界が舞台の連続ドラマとなり、名門の家に生まれ宿命を背負った御曹司を繊細に演じました。
2019年公開の主演映画『パラレルワールド・ラブストーリー』では、『マイ・フィクション』のように複雑な作品に挑戦。東野圭吾さんのベストセラー小説(講談社)が原作の同作は、2つの世界が並行して物語が進む、実写化が難しいとされた映画でした。玉森さんは、繊細な表情やしぐさを使い分け、キャラクターがどちらの世界にいるのかをきちんと表現。共演した吉岡里帆さん、染谷将太さんと共に、演技力の高さが評価されています。
■『マイ・フィクション』でどんな進化を見せる?
主演作以外でも、玉森さんはクセのある役を多く演じて人気です。
祥平は、努力を重ねて信頼を得たシェフでしたが、実は過去に大きな騒動を巻き起こしていたことが判明。作品の中でトップクラスに難しい役でしたが、玉森さんは料理の勉強や練習も行い、存在感ある演技を見せました。評価も高く、「第103回 ザテレビジョンドラマアカデミー賞」にて助演男優賞を獲得しています。
そして、2024年放送の『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)でも、素晴らしい演技を見せました。奈緒さんがTBSドラマ初主演を務めた同作で、玉森さんが演じた葛谷海里は「全女子を沼らせる謎の男」という設定。単なるイケメンではなく大きなトラウマを抱えているキャラクターで、こちらも難役となりました。そんな海里を、玉森さんは表情をコロコロと変えながら繊細に表現。金髪のイケメン過ぎるビジュアルも完璧で、ボクシングを通じたラブコメ作品を盛り上げました。
さらに、2026年の春ドラマとして放送された日曜劇場『GIFT』(TBS系)では、堤真一さんが演じた主人公・伍鉄文人の息子となる坂本昊を担当。父親のことを知らずに育ち、伍鉄とは偶然出会い関係を深めていく役となり、悩み多きキャラクターを丁寧に演じました。
ここまで玉森さんが演じた役を振り返りましたが、一筋縄ではいかないキャラクターばかりです。
アイドルという枠を超え、俳優として高評価を受け続ける玉森さん。今回の『マイ・フィクション』で演じる伊川正樹も難役ですが、きっと玉森さんなら完璧に演じきってくれると期待します。
この記事の執筆者: ゆるま 小林
長年に渡ってテレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。
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