食品メーカーなら自社商品、外食企業なら食事券、小売企業なら買い物券というように、多くの企業は自社の強みを優待に反映しています。
■株主優待を通じて企業との距離が縮まる?
特に近年は、QUOカードやギフト券だけではなく、自社サービスを実際に体験してもらうことを目的とした優待も増えています。投資家にとっても、優待を通じて企業との距離が縮まることがあります。
ユニークな優待は話題になりやすく、「こんな優待があるのか」と興味を持つきっかけになることもあります。もちろん、投資を行う際には業績や配当なども確認する必要がありますが、企業の個性を知る入り口として優待を見るのも面白い方法です。
優待投資を長く続けている人のなかには、「優待をきっかけに知らなかった企業を知った」というケースも少なくありません。実際に商品やサービスを利用することで、その企業の魅力や課題が見えてくることもあります。
7月は優待銘柄数こそ多くありませんが、他の月にはあまり見られない個性的な優待を実施する企業もあります。今回はそのなかから、ユニークな優待内容で注目される3銘柄を見ていきましょう。
■アクシージア<4936>
アクシージア<4936>は化粧品や美容関連商品を展開しています。国内だけでなく海外市場にも力を入れており、美容分野で成長を目指しています。
同社の株主優待は、200株以上保有すると、株主専用ページで利用できる優待券が提供されます。
■グローバルスタイル<7126>
グローバルスタイル<7126>はオーダースーツ専門店を展開しています。既製品ではなく、一人ひとりの体型や好みに合わせたスーツを提供していることが特徴です。
同社の株主優待は、200株以上保有すると、オーダースーツ購入時に利用できる優待券などが提供されますので、普段からスーツを着用する機会が多い人にとっては、非常に実用的な内容といえるでしょう。優待を通じて実際に店舗を訪れることで、接客や商品品質を体験できます。
■きんえい<9636>
きんえい<9636>は近鉄グループの企業で、映画館の運営などを展開しています。
同社の株主優待では、『あべのアポロシネマ』で利用できる株主招待カードが提供されており、毎月映画を無料で鑑賞できます。映画好きな人にとっては非常に分かりやすく、利用価値を感じやすい優待です。同社の優待は「モノ」ではなく「時間や体験」を提供する優待といえるでしょう。家族や友人と映画を楽しむきっかけにもなり、思い出づくりにつながるかもしれません。
※株主優待に関する情報は、記事執筆時点のものになります。詳細につきましては、各社が発表している株主優待内容をご確認ください。
※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告なく変更される場合があります。また、資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、ご自身の責任でお願いします。
文:田代 昌之(金融文筆家)
新光証券(現みずほ証券)やシティバンクなどを経て金融情報会社に入社。アナリスト業務やコンプライアンス業務、グループの暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事し、2024年よりフリー。ラジオNIKKEIでパーソナリティを務めている。
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