■マニアが欲しがる新五千円札?
マニアが欲しがる紙幣とはどのようなものなのでしょうか。エラー紙幣を最初に思い浮かべる人も多いかもしれませんが、それだけではありません。マニア心をくすぐるものとして、珍品・珍番も存在します。
2026年6月7日に終了した第128回入札誌「銀座」に、その珍品・珍番といえる新五千円札が登場しました。落札価格は12万5000円、手数料込みで14万5625円。手数料込みの価格でいえば額面の29倍にあたります。一体どんな新五千円札なのでしょうか。
■アルファベットと数字に注目
今回落札された五千円札は、記番号(紙幣に印刷されたアルファベットと数字)が「AA003000AA」で、アルファベットの最初の2文字と最後の2文字がいずれも「AA」となっています。俗に言う「AA-AA券」です。今回の新五千円札は、最初期に発行された紙幣の1つに該当します。
ただし、AA-AA券とはいえ、通常10万円を超えるようなケースはめったにありません。実はもう1つのポイントがあります。
今回の新五千円札は3000番というキリのいい番号で、かつかなり若い番号の部類です。刷り始めて3000枚目の紙幣であり、こうした若い番号のものはなかなか市場には流通しません。なぜなら、一般的に若い番号のものは関係各所に配られ展示されるケースが多いからです。
そのため、新しい紙幣で1ケタの番号のものはまずオークションには出てきません。出てくるとしたら、今回の3000番のような紙幣です。もしこれ以上の若い番号がオークションに出てくるとすれば、それは後から増刷されて記番号の色が変わったタイプの紙幣でしょう。
■AA-AA券はお釣りや両替で出てくることも
今回落札された新五千円札のように、AA-AA券の場合には、数字が若いものほど高値が付く傾向にあります。しかし、そうしたトップクラスに若い番号のものは、通常なかなか探しても出てこないでしょう。発行当初に関係各所で確保され、そのまま保管されているケースが多いと思われます。
私たちが探せるのは、一般的なAA-AA券です。たまにお釣りや両替で出てくることがあります。
AA-AA券に限らず、数字部分がすべて同じ数字の“ゾロ目”などの珍番はごくまれにATMなどで出てくることがあります。両替やお釣りをもらう時は番号をチェックしてみてください。
<参考>
第128回入札誌「銀座」 Lot番号:547 津田梅子5000円札 2桁 AA003000AA | UNC
▼伊藤 亮太プロフィール慶應義塾大学大学院商学研究科修了。一般社団法人資産運用総合研究所代表理事。ファイナンシャルプランナーとして、家計・保険等の相談、執筆、講演、大学講師を主軸に活動。大学院時代の専門は社会保障で、経済・金融に関する解説も得意。コイン収集マニアの一面も。
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