老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金が月8万円だった場合の生活の考え方について解説します。

■Q:年金を月8万円しかもらえなかった場合、どう生活したらいい?
「年金を月8万円しかもらえなかったら、どうやって生活したらいいですか?」(59歳・もと自営業者)

■A:「増やす」「減らす」「活かす」の3つを組み合わせることが大切です
59歳であれば、年金の受給開始までまだ時間があります。今のうちから準備を始めることで、老後の生活にゆとりを持たせることも可能です。

まず考えたいのが、「収入を増やす」ことです。65歳以降も働けるのであれば、厚生年金に加入して働くことで将来の老齢厚生年金を増やすことができます。また、年金の繰り下げ受給を選ぶと、受給開始を1カ月遅らせるごとに0.7%増額され、70歳まで繰り下げれば年金額は42%増えます。ただし、その間の生活費をどう確保するかも考えておく必要があります。

次に、「支出を減らす」ことも重要です。家賃や通信費、保険料などの固定費を見直すだけでも、家計への負担は大きく変わります。特に賃貸住宅に住んでいる場合は、公営住宅への住み替えなども選択肢の1つです。

さらに、「制度を活用する」ことも忘れてはいけません。
所得や世帯状況によっては、住民税非課税世帯となり、国民健康保険料や介護保険料の軽減、高額療養費制度の自己負担軽減などを受けられる場合があります。自治体独自の支援制度もありますので、お住まいの市区町村に確認してみるとよいでしょう。

年金が月8万円だからといって、すぐに生活できなくなるわけではありません。収入を増やす工夫と支出の見直し、公的制度の活用を組み合わせることで、老後の安心につなげることができます。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
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