――最新シングル「ヒトコト」はTVアニメ『鬼の花嫁』のタイアップソングとなっています。まず最初に新曲リリースのお話を聞いたときはどう思われましたか?
クララ 前作シングル「Revive」とはガラッと雰囲気が違う曲ということで、今年もまたClariSのさまざまなカラーをお見せできそうだなと思って、お話をいただいたときからすごく楽しみでした。
エリー 私がClariSに加入してから3枚目のシングルになります。恋愛ソングはTVアニメ『彼女、お借りします』第4期のOPテーマ「Umitsuki」で歌わせていただいていますが、それとはまた全然違う繊細な楽曲ということで、ワクワクしっぱなしでした。
アンナ 私は『鬼の花嫁』のアニメの世界観をすごく儚く美しく感じていたんです。そんな作品に主題歌で寄り添えることが本当に嬉しくて、楽しみな気持ちでいっぱいでした。
――皆さんは『鬼の花嫁』という作品に、どんな印象をお持ちですか?
クララ 家族から虐げられていた主人公の東雲柚子が、運命に導かれるように鬼のあやかしである鬼龍院玲夜と出会って、愛されることを知っていく。もちろん私は同じような境遇になったこともないですし、なかなかあやかしと出会うこともないですけど(笑)、柚子にとても感情移入しちゃいましたし、「私も玲夜みたいな人に出会いたいな」って思いました。何歳になっても、こういう素敵なラブストーリーには憧れますよね(笑)。
エリー 玲夜くんから向けられる優しさが「本物なのかな?」って困惑する柚子ちゃんの気持ちは、私が新メンバーとしてClariSに「合格しました」って聞いたときと似ているなって思ったんです。
アンナ 柚子ちゃんって、玲夜くんから言葉をかけられるたびに、すごく心を揺らすんです。自分にとって特別な人からの”一言”に一喜一憂する柚子ちゃんと、そんな彼女を愛おしむ玲夜くんっていう関係性には、誰しもキュンとしてしまうんだろうなって。そんな印象を持ちました。
――『鬼の花嫁』のOPテーマ「ヒトコト」について、初めてデモを聴いたり、歌詞を読んだときの感想をお聞かせください。
クララ 最初の「アナタの言葉一粒 心臓の奥を揺らす」のフレーズで、一気にこの曲の世界観に引き込まれてしまいました。メロディにも物語性があって、そこに歌詞が重なることで、あふれ出すような熱い想いが表現されているところも本当に素敵で。『鬼の花嫁』という作品にピッタリの楽曲だなっていうのが第一印象でした。
エリー すごく歌詞が綺麗なんですよ。和のイメージを漂わせながらも、サウンドとしてはワルツだったり、シンセメロが入っていたりと現代っぽさもあって。いろんな魅力が掛け合わさっていて、どう歌えばこの曲の世界観を表現できるんだろうっていうことをすごく考えました。
アンナ 『鬼の花嫁』の主題歌ということで、もっと壮大なバラードや、大きく感情を揺さぶるサウンドを最初は想像していたんです。でもこの曲は、耳心地よくスッと心を震わせた後に通り過ぎていくような爽やかさがあって、聴けば聴くほど味に深みが出てくる、スルメのような曲だったりするんです。聴くたびに印象も大きく変わっていったので、自分が感じたこの曲の解釈をどう歌に落とし込んでいくのかが難しいなと感じました。
――レコーディング前に、3人で楽曲について話し合ったりはされたんでしょうか?
クララ いつもレコーディング前には「どんなテンション感で歌う?」という話をするんですが、「ヒトコト」は”ClariS第3章”の中でも、今までになかったようなタイプの楽曲だなって感じていて。二人がどういうふうに歌うのか、正直未知数なところがありました。でも3人とも「自分が受け取ったままを表現しよう」というところは一致していたので、そこからはレコーディングしながらいろいろと発見を重ねて、少しずつすり合わせをしていった感じです。
――実際にレコーディングしてみて、いかがでしたか?
クララ デモのときから印象的だった曲の冒頭の「アナタの言葉一粒」は、特に印象的に歌いたいって思ったんです。そこで最初の「あ」の音にエッジボイスを入れるという挑戦をしてみました。でも実際に歌ってみると、意識しすぎてしまったせいか、普通なら出る声がなかなか出なくて(笑)。そこはけっこうテイクを重ねましたね。今回、いろんな表現方法で感情を伝えるような歌い方をたくさんさせていただきましたので、皆さんにも今までにない私を感じてもらえるんじゃないかなって思っています。
エリー 歌詞がアニメとリンクしているだけでなく、感情移入しやすい言葉がたくさんあったので、自然と情景が浮かんできて、感情が込めやすかったです。
アンナ 私は、クララちゃんとエリーちゃんの歌声が、こういった楽曲にすごく映えるなと思っていたんです。そうした感情表現は、今回のレコーディングで二人に学ばせてもらいました。私のパートで聴いてほしいのはサビのソロパートです。「甘美で香しい声 包まれて」は艶やかに優しく、「妖美で意地悪な声 心地良く」は少し笑っているみたいなニュアンスで歌ったりと、歌詞に合わせて響きを少し変えてみました。収録中も「もっと癖感をつけて、情緒を感じる歌にしてみようか」とか、「ちょっとフックになるというか、引っかかるような歌い方をしてみようか」といったディレクションをいただいたりして。二人とは違う声質だからこそできる表現を、いろいろと工夫していった感じです。難しくて苦戦もしたんですが、レコーディングが終わった後は、すごく頑張れてよかったなっていう達成感がありました。
クララ アンナにしか出せない節回しや、そっと囁いてくれるようなエリーちゃんの声が、この曲の大きな魅力になっているんです。3人それぞれ声質が違うからこそ成立した一曲なんじゃないかなって、そんなふうに思ったりしました。
――カップリング曲についてもお聞かせください。
クララ 「KOIYAGURA」は、夏のお祭り気分を感じていただけるような楽曲になっています。私たちとお客さんとでコール&レスポンスを楽しめる曲なので、ぜひ歌詞を憶えてライブに来てください。
エリー 少しボカロを想起させるようなサウンド感もあって、絶対盛り上がる曲だなって思いました。ライブで皆さんと一緒に大騒ぎをすることで完成する曲ですね。
アンナ 炎が燃えるような暑い夏を感じさせる、とにかくワッショイな曲です(笑)。まずはこの夏のライブツアー「一夏灯祭」でお披露目して、みんなでワッショイしたいなと思います。
――「夏の面影」はどんな曲なんでしょうか?
クララ 夏の終わりの静けさみたいなものを感じさせてくれる一曲です。一夏の切ない恋を歌ったバラードが個人的に大好きだったりするので、この曲もすごく気に入っています。
エリー 「ヒトコト」と同じ恋愛ソングではあるんですけど、複雑な想いを描いた「ヒトコト」とは違って、夏の情景と真っ直ぐな恋心が手に取るようにわかるような楽曲です。どこか懐かしさも感じられるところも素敵ですよね。
アンナ この曲を聴いていると、風鈴の鳴る縁側に座って大切な誰かに思いを馳せている、そんなイメージが自然と浮かんでくるんです。夏の終わりを感じさせる、少し涼しげで切ない景色が浮かぶ楽曲だなって思いました。
――初回限定盤には「ヒトコト」のMVが収録されたBlu-rayが同梱されています。どのような映像になっているんでしょうか?
クララ 今回のMusic Videoでは、私たち3人が赤い振り袖姿で登場しています。和服姿でのMusic Videoを撮影するのは初めてだったのですが、和風テイストな『鬼の花嫁』の世界観に沿った映像を撮影することができました。
エリー 見どころは、私とアンナの手が赤い糸で結ばれているシーン。けっこう二人の距離が近くて(笑)。見てくれた皆さんにドキッとしてもらえる映像になっているんじゃないかなと思います。
アンナ 金色の和室で、能や日本舞踊を連想するような振り付けで踊るシーンと、たくさんの赤い鳥居が並んだ参道や神社での私たちのイメージシーンとのコントラストがすごく綺麗で。とても美しいMusic Videoに仕上がりました。
エリー あとは、ちびっこClariSちゃんたちがすごく可愛かったんですよ。
アンナ 可愛かった!
クララ 子役の子たち3人に、私たちが「かごめかごめ」をされています(笑)。不思議な雰囲気を感じさせる映像になっていますので、そのあたりもぜひ楽しんでほしいですね。
――この最新シングル「ヒトコト」は、ClariSにとってどんな一枚になったと考えていますか?
クララ 今回は3曲ともに夏の楽曲で、そして和のテイストを取り入れているところが大きなポイントになっています。
――ClariSの15周年イヤーを記念したコンサートツアー「ClariS 15th Thanks Tour ~ 一夏灯祭 ~」が絶賛開催中です。来場してくれるファンの皆さんにメッセージをお願いします。
クララ 15周年イヤーのクライマックスに、ファンの皆さんに感謝の気持ちをお届けするツアーになっています。「一夏灯祭」のタイトルそのままに、会場のみんなで盛り上がっていけたらと思っていますので、ぜひ声出しとペンライトを振る準備をした上で遊びに来ていただきたいなと思います。
エリー 新しくメンバーに加わって1年半の間、ClariSのエリーとしてファンの皆さんからたくさんの愛情をいただき、とても感謝をしています。その感謝の思いを伝えるべく、夏を濃縮還元したようなライブにしたいと思っていますので、一緒にClariS色に染め上げた夏の思い出作りをしていきましょう。
アンナ ClariSの15年を支えてくださったファンの方々へ、新メンバーではありますが、感謝をしっかりとお伝えしようと思っています。夏の思い出の総集編と言えるような夏祭りライブになると思いますし、2度目のツアーとなる私たち新メンバーの魅力を、クララちゃんと一緒のステージでもっともっとお見せしたいと考えています。ぜひ皆さんご期待ください。
【PROFILE】
ClariS(くらりす)
クララ・エリー・アンナによる3人組音楽ユニット。ランタイムミュージックエンタテインメント所属。TVアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』OPテーマ「irony」でメジャーデビュー。「コネクト」(TVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』OPテーマ)、「ALIVE」(TVアニメ『リコリス・リコイル』)など、現在までに31枚のシングル、7枚のフルアルバムほかをリリースしている。2025年にエリーとアンナが新メンバーとして加入し、3人組ユニットとして”ClariS第3章”の活動が本格スタート。今年7月から、メジャーデビュー15周年を記念した周年ツアー「ClariS 15th Thanks Tour ~ 一夏灯祭 ~」を開催中。
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