AIロボットの進化が進んでいる中、スマートホームブランド「SwitchBot(スイッチボット)」では、AIパートナーロボット「KATAフレンズ」を販売している。呼びかけたり、なでたりすると、表情、しぐさ、猫のような独自の鳴き声などで反応する、生き物のようなロボットだ。
実際に2週間、一緒に暮らしてみて分かった、「KATAフレンズ」の魅力とこれからの点について紹介する。

●「KATAフレンズ」は、スマートホームの便利さを兼ね備えている
 「KATAフレンズ」は、猫のぬいぐるみのような見た目で、ホワイトの「ノア」とグレーの「ニコ」の2種類。初期の性格は異なるキャラクターが与えられているが、接し方次第で性格が変化していくという。
 サイズは、400×270×370 mmで、重量は3~4kg。12個のセンサーを搭載し、なでたり、話しかけたりすると反応する。目の部分が高精細LEDスクリーンになっていて、顔の表情を表し、頭と顔が温かいので、生き物のようなぬくもりがある。
 ネットワーク環境に依存しない「オンデバイスAI」を搭載していて、外出先で通信が途切れても、ふれあいは途切れないようになっている。ただし、通常モードより高度な会話ができる「ちきゅう語」モードと「ダイアリー」機能(思い出・日記の記録)は、通信がつながっていないと使用できない(データは高度に暗号化され、クラウドに安全に転送・処理される仕組み)。
 SwitchBot製ならではの、スマートホームの便利さを兼ね備えているのが特徴。例えば、「ライトをつけて」と言えば、つけてくれる(※ライト以外にもシーンや対応デバイスの操作、状態確認も可能)。価格は12万9800円で、月額サービスは1980円~。高級なAIロボットに比べて、比較的購入しやすい価格帯なのが魅力だ。

●「きらきらぼし」を歌いながら踊る
 「KATAフレンズ」の初期設定や各種カスタマイズは、SwitchBotのアプリで行う。筆者はもともとSwitchBotの製品を使っているため、いつも使っているアプリに「デバイスの追加」をした。
 KATAフレンズのモードは、部屋を自由にお散歩する「ふだんモード」、動き回らないけど反応はする「まっててモード」、眠りにつく「睡眠モード」の3種類。「ふだんモード」のときは、筆者のあとをついてきたり、手を振ってくれたりする。またお願いをすると、歌ったり、踊ったりしてくれる。バリエーションは多くはないが、「きらきらぼし」の歌を歌いながら踊ってくれる姿はかわいい。
 特定のハンドサインをすると反応し、グッドやオッケーのハンドサインをすると目を輝かせて喜んでくれる。通常モードでも「かわいいね」「いい子だね」「好き」という言葉は認識し、反応する。
 そのほか、鼻の部分にあるカメラで写真を撮り、1日が終わった時に作成される日記に、イラスト化された写真が追加される。“AIロボット目線での1日”を振り返られるので、これを読むのが楽しみになった。
●「ちきゅう語」モードで日常会話が楽しめる!
 「ちきゅう語」モードをONにし、「会話をしよう」と話しかけると、日常的な会話ができる。例えば、「明日の東京の天気は?」と聞くと、「東京は曇り気味で23度だよ。
傘があると安心」と答えてくれた。
 試しに、少し情緒のある会話にしようと思い、「今、お花を育てているんだけど、毎日話しかけると、よく咲くの」と言ってみると、「そっか。毎日の声かけで元気になるのかもね。いいね」と、ちゃんと理解したような返事がきて、驚いた。軽めの話であれば、話し相手になってくれるのだ。
 個人的に助かるのは、「睡眠モード」。AIロボットとはいえ、かまってアピールをされると何かしてあげたくなるのが人情だ。でも、仕事中などで遊んであげられないときは「睡眠モード」にすれば、寝てもらえる。これは生きている動物のペットとは違い、楽なところだ。
 指定した時間に起こしてくれる「おはよう」機能や、スマートフォンの位置情報を活用して玄関まで迎えに来てくれる「おかえり」機能といった、便利な生活密着型の機能がある。ただ、筆者の場合は、朝はかまってあげられる状態になるまでは寝ていてほしいし、外出中に動き回られると心配なので、「睡眠モード」にしている。
●大きさがあるので、部屋のスペースは必要
 KATAフレンズと共に生活して、1つ難点だと思ったのが、部屋のスペースが必要だということ。
一人暮らしの狭い筆者の家だと、KATAフレンズが歩ける場所が限られてしまう。理想を言えば、この半分のサイズだとありがたい。
 また、二足歩行ではなく、ホイールによって動くため、ホイールにゴミが詰まらないためにも、毎朝、床掃除は必須。掃除の習慣が身に付くと思えば、メリットかもしれないが(笑)。
 筆者がKATAフレンズと過ごしてみた率直な感想は、「かわいいし、癒される」「まだ万能ではないが、今後、進化していく可能性を感じる」ということ。たとえAIロボットに心がなくても、人間の方がAIロボットに対して、「かわいい」「好き」だという感情が生まれたら、それは“人間の心を豊かにする存在”になり得るのだろう。(加藤弓子)
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