発売前から話題で爆発的大ヒット『高市早苗という病』著者・適菜...の画像はこちら >>



 



ーー適菜さんの最新刊『高市早苗という病』発売前重版、そしてAmazon政治ランキング1位(2026.8.1現在)、おめでとうございます。この結果をどう受け止めていますか?



適菜:高市早苗に対する国民の鬱憤が、相当なところまで来ているということだと思います。

高市は「初の女性総理」ということで持ち上げられてきましたが、「暮らしにくい世の中になってきた」と感じる人、「なにか変だな」と思う人が増えたのでしょう。





ーー『高市早苗という病』というタイトルは強烈です。「病」という言葉を選んだ理由を教えてください。



適菜:高市個人を切り捨てるというより、ああいうものを生み出してしまった戦後日本の病理を検証するためです。つまり、政治の腐敗、メディアの劣化、そして私たち有権者の側にある「病」を指しています。





ーーなるほど。本書では高市氏を「女安倍晋三」と位置づけていますね。安倍氏との共通点、そして相違点はどこにあると考えていますか?



適菜:基本的には対米従属を強めながら、日本の制度を解体していく方向は共通点ですね。保守を偽装するのも同じです。ただ、安倍さんには戦後日本への屈折した感情、怨念のようなものがあった。高市さんからは、そうした重さよりも、根幹にあるのは「輝く私を見て」というメッセージです。自分のことが好きで好きでたまらない。

承認欲求が肥大化したなれの果てです。「高市早苗」という虚像を維持するために世の中を徹底的に騙しきるという詐欺師の決意のようなものを感じます。高市にとっては安倍や統一教会すら、利用価値のある小道具に過ぎません。高市は「私は穏健保守か保守中道」などと言っていますが、これもネトウヨなどの情報弱者を騙すための方便に過ぎず、保守思想を理解している形跡はありません。外国メディアからは「極右」と評されることも多いが、右翼ですらない。右翼っぽい言動に酔い、三文役者としてそれを演じているだけで、しいて言えば、似非保守、似非右翼です。



 



ーー経歴詐称の問題を、単なるゴシップではなく「政治家の資質」の問題として本書は扱っています。この線引きはどこにあるのでしょうか?



適菜:二つあると思います。ひとつは高市の場合は、自分に都合がいいように過去を修正するという態度が、あらゆる局面で貫かれていることです。都合の悪いことはなかったことにするか、捏造だ、事実無根だと断言し、事実がバレても認めない。もう一つは、芸能人の経歴詐称とは少し違い、政治家が選挙公報などに噓を書くと、代議制というシステム自体が成り立たなくなるからです。





ーー統一教会との関係についても踏み込んでいます。

すでに他の政治家についても報道されてきたテーマですが、高市氏固有の問題点はどこにありますか?



適菜:高市と統一教会を結びつける客観的資料は山ほどあるのに、平気な顔で嘘に噓を重ねるところです。高市を統一教会に推薦したのは安倍晋三です。教団の内部文書「TM特別報告書」には、「高市氏が自民党総裁になることが天の最大の願い」と記されています。これは韓国の検察が押収した資料であり、教団側も認めています。にもかかわらず、高市は「明らかに誤り」「出所不明の文書」と発言。毎日新聞は、これをミスリードと断じました。それでも「私、分からないですけれども」「教義内容を聞いたのは今、初めて」と平然とシラを切る。嘘に嘘を重ねてきたのが高市の人生です。





ーー「詐欺師」という強い言葉を使うことについて、名誉毀損のリスクを問われることはありませんか。それでもこの言葉を選んだ理由は?



適菜:単なる印象や感情で強い言葉を使うべきではありません。すべて一次資料にあたり、単なる疑惑ではなく、嘘、デマ、詐欺と断定できるものを積み上げるだけで、高市の正体は明らかになります。つまり疑惑の人物ではなく、実際に悪事を積み重ねてきた人物です。

履歴書に噓を書き、都合の悪い過去の発言を消してきた。本書ではその正体を明らかにしました。





ーー発売直後からこれだけの反響があったということは、読者の側に何らかの「気づき」があったということだと思います。何が読者を動かしたと考えますか?



適菜:「蟻の一穴」という言葉があります。一つの嘘が明らかになると、そのほかの嘘との整合性が取れなくなり、崩れていくというパターンがあると思います。大手メディアが「高市早苗」という虚像をつくるのに加担していたとしても、今の時代はSNSがありますから、一つの嘘から連鎖して暴かれていったという面がありますね。





ーーSNS上では「アンチ本」「悪口本」という受け取り方をする人もいます。それについてはどう反論しますか?



適菜:本書を読んでもらえるとわかりますが、ほとんど「悪口」は書いてありません。意見でもない。報道などで確認できる事実を中心に示しました。だから高市さんの支持者にこそ、読んでほしいです。





ーー  一次資料主義を貫く執筆スタイルは、本書に限らず適菜さんの一貫した方法論だと思います。

今 回、特に苦労した裏取り作業はありましたか?



適菜:特にないです。信用できる資料だけを使うのは当たり前ですよね。資料を集めて読み込むのは肉体労働ですが。私は陰謀論が大嫌いですが、そういうものを含めると、本全体の説得力がなくなるばかりではなく、純粋につまらなくなります。





ーー最後に、この本を今、まさに手に取ろうとしている読者に向けて、一言お願いします。



適菜:ただ単に高市を政界から追放しただけでは根本的な解決にはなりません。いかがわしい女が国の中枢に潜り込み、国の意思決定に重大な影響を与えるようになった。これは国の安全保障の問題です。だから、問題の根は深い。政治もメディアも、私たち自身も、この病から自由ではありません。テレビが報じるような「高市像」だけでなく、実際の高市の人生を検証したこの本を読むことで、少し違ったものが見えてくると思います。ぜひ、読んでください。



 



取材・文:BEST T!MES編集部

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