夏のボーナスの預け先選びが本格化しています。日本銀行の利上げを背景に、定期預金や個人向け国債の金利はここ数年で大きく上昇し、「預けるだけ」で受け取れる利子も増えてきました。
本記事では、主要ネット銀行の定期預金と個人向け国債の最新金利を一覧で比較し、それぞれの特徴や向いている人を解説します。
○最新金利の比較
定期預金と個人向け国債の、最新の金利を比較してみましょう(表記はすべて税引前)。
○ネット銀行の定期預金
ネット銀行では夏のボーナスシーズンにおいて、高金利のキャンペーンを実施しています。主要な銀行の金利を例に挙げると、ソニー銀行の1年ものでは年1.25%、SBI新生銀行の3カ月もの・6カ月もの・1年もので年1.25%、あおぞら銀行BANK口座の1年もので年1.6%(新規口座開設者のみ)、SBJ銀行の1年もので年1.55%(新規口座開設者のみ)、楽天銀行の6カ月もので年1.00%・1年もので年1.20%、auじぶん銀行の1年もので年1.30%、UI銀行の3カ月もので年1.25%となっています。
1年ものの定期預金を中心に、1%以上の高金利を提示しているネット銀行が多くあります。金利は1.2~1.3%が主流ですが、1.5%以上の金利を提示している銀行も見られます。
一度キャンペーンを発表した後、金利情勢などを理由にさらに金利を引き上げるケースも見られ、今後も金利動向によっては引き上げられる可能性があります。
※金利は2026年7月7日時点
○個人向け国債
個人向け国債は、金利が変動する「変動10年」、金利が固定される「固定5年」と「固定3年」の計3種類があります。金利は国債を発行するタイミングによって異なり、2026年7月募集での金利は変動10年が1.80%(第196回)、固定5年が1.95%(第184回)、固定3年が1.56%(第194回)となっています。
日銀の金利引き上げの動きもあり、個人向け国債の金利も上昇傾向にあります。最新の固定5年では、2%に近い高金利となっています。
○どちらを選ぶ?
ネット銀行と個人向け国債では、長期の金利では個人向け国債が高い傾向にあります。
○資金を使うタイミング
夏ボーナスで得た資金をいつ使うのかも重要です。3年後・5年後に使うと決めており、途中で換金・解約する予定がないのであれば、個人向け国債を選ぶのがよいでしょう。
資金を使う予定を決めていない方は、資金に余裕があるかどうかで決めるのがおすすめです。ゆとりがあり、引き出せなくても問題のない方は個人向け国債、ゆとりのない方は解約しやすい定期預金のほうが向いています。
○中途解約のペナルティ
個人向け国債は発行から1年経過するまで、災害や死亡などの理由がないと原則として引き出せません。よって、1年以内に使う可能性のある資金を預けるべきではないでしょう。1年後は中途換金が可能ですが、直近2回分の利子に所定の率を掛けた額が差し引かれます。
一方、ネット銀行の定期預金は満期前に解約すると、多くの場合で普通預金より低い「中途解約利率」が適用されます。ただし、解約のハードルは個人向け国債よりは低いです。
○どちらを選ぶかは預入期間によって異なる
高金利の時代を迎え、ネット銀行・個人向け国債ともに高い金利を提示しています。ネット銀行は「1年」など短い拘束期間に対して非常に魅力的な金利です。
一方で、もし2年や3年、あるいは5年以上の長期で預けるとなると、現時点では個人向け国債のほうが高い金利となっています。金利の高さだけでなく、預入期間も考慮しながら、どちらを選ぶのか決めましょう。
安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。 ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。 ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら











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