東京の企業で働く20代後半の女性が、お盆休みに地方の実家へ帰省。地元の友人と仕事や生活について話していたところ、年収を聞かれました。
約500万円だと答えると、「本当にそんなにもらっているの?」「地元だったらかなり高収入だよ」と驚かれたそうです。

本人いわく、東京では周囲にも同程度の収入の人が多く、家賃や生活費も高いため、自分を特別高収入だと思ったことはなかったとのこと。今回は、20代後半女性の年収500万は高いのか?東京と地方で同じ20代でも年収に差はあるのか?を解説します。

20代後半の女性で年収500万円は、一般的に見て高い?

この女性の年収が高いのか、20代がどの程度の年収を得ているのか、各種調査から読み解いていきましょう。

まず国税庁「民間給与実態統計調査(令和6年度)」の調査結果によると、20代前半(20~24歳)の平均年収は257万円、20代後半(25~29歳)は370万円でした。20代前半から後半にかけて、100万円ほど増えることが分かります。

次に、dodaの調べによると、20代女性(全国)の平均年収は341万円となっています。今回の20代後半の女性は、いずれの結果でも20代平均より100万円以上高いことになります。
東京と地方では、賃金に差がある?

全国平均で見ると、今回の20代女性の年収はやや高いほうです。しかし、「東京では普通なのでは?」と感じる方も多いでしょう。

dodaの調査によると、女性の平均年収が高いのは、1位が東京都で422万円、2位は神奈川県で386万円、3位は千葉県で370万円、4位の埼玉県が364万円となっています。今回の女性の年収500万円は東京都でもやや高めとはいえ、特別な高年収ではありません。


一方、350万円以下の県もあり、そういった地域からすると東京都の年収は高く見えてもおかしくないでしょう。
働く地域以外に、年収を左右する要素は?

年収を左右するのは地域だけではなく、以下の要素も挙げられます。

企業規模
雇用形態
勤続年数
役職
賞与の有無
職種・業種

一般的には、大企業の正社員あるいは公務員で、勤続年数が長く、役職が付く方ほど年収が高くなります。職種に関してはパイロット・医師などの専門職、大学教授、経営・金融関連の人が高い傾向が見られます。
東京で働いていると、年収500万円を「普通」と感じることはある

東京では年収500万円を特別だと感じない方、生活が楽ではないと感じる方は多いでしょう。その理由としては、家賃や物価の高さが挙げられます。

とくに東京都は、家賃が非常に高いことで有名です。たとえば全国家賃動向における、2026年6月・1部屋の家賃は以下のとおりです。

東京都:7万9,078円
愛知県:5万4,746円
大阪府:6万1,216円
福岡県:5万3,739円

愛知県や大阪府などに比べると、東京都の家賃は非常に高いことがわかります。1部屋だけでもこれだけの差があるため、2部屋・3部屋の物件となると、さらに差が大きくなります。
まとめ:今回の女性は、自分を「高収入」と考えてよい?

統計調査などの結果からまとめると、今回の女性は全国ではやや高年収です。しかし、東京ではごく一般的な年収であり、特別な高年収ではありません。


地方の友人たちが高収入だと思っても、本人はそれほどでもないと感じても不思議ではないでしょう。東京は家賃など生活コストも高く、多少収入が高くても生活に余裕があるとは限りません。

ちなみに、年収や貯蓄はややセンシティブなトピックです。たとえ親しい仲でも、話題に出すのか、どう答えるのかは慎重になったほうがよいでしょう。

安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。 ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。 ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら
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