谷口ジローによる同名タイトルの名作漫画を、大谷亮平を主演に迎えて映画化した『遥かな町へ』が、10月9日より公開されることが決定。予告編、ポスタービジュアル、場面写真が一挙解禁された。
【動画】懐かしい風景を収めた映画『遥かな町へ』予告
本作は、人生の折り返し地点を迎えた一人の男が、中学生時代にタイムスリップし、友人や初恋の人との再会、そして家族との時間を通して、自らの人生の選択を見つめ直す大人の青春物語。
原作は、鳥取県出身の漫画家・谷口ジローが1998年に発表した漫画『遥かな町へ』。『孤独のグルメ』(作・久住昌之)や『神々の山嶺』(作・夢枕獏)などで知られる谷口が、自身のオリジナルストーリーによって描き上げた。フランスのアングレーム国際漫画祭をはじめ、イタリア、ドイツなどで数々の漫画賞を受賞。2010年には、ルクセンブルク、フランス、ドイツの合作で映画化もされた。そんな世界的名作が、このたび日本人の監督とキャストにより新たに実写映画化される。
48歳の建築デザイナー・中原博史は、仕事の出張帰りにふと故郷・鳥取の倉吉を訪れる。墓参りを済ませた帰路、なぜか彼は1963年の町へと迷い込み、“14歳の自分の身体”に戻ってしまう。だが意識は48歳のまま。彼は思春期の少年として、再び家族と向き合うことになる。そこには若き日の母、妹、祖母、そして、やがて突然家を出て失踪する父の姿があった――。
主人公・博史を演じるのは、韓国で俳優のキャリアを築き、“逆輸入”のルートを経て日本で活動する大谷亮平。
脚本と監督は、『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』、『たたら侍』、『高津川』など、地域に根ざした物語を通して、そこに住む人々の心の交流を描き続けてきた錦織良成。本作でも、何気ない日常をとらえる描写力と柔らかな映像センスを発揮している。
撮影は、昭和30年代の町並みが今も残る倉吉市でロケを敢行。三池崇史監督や香港のイー・トンシン監督とのタッグで知られる撮影の北信康が、懐かしい味わいと慕情にあふれる光景をカメラに収めた。誰もが心の奥で求めている「ふるさと」のような原風景に織り込まれた人間ドラマは、世代や国を超えて誰の心にも眠る普遍的なノスタルジーに訴えかける。
予告編は、主人公・博史が昭和38年の自身の故郷・鳥取県倉吉にタイムスリップし、14歳の姿になってしまう場面から始まる。そこには洋裁店を営む父の姿があり、懐かしい日常が広がっていた。家族との団欒、友人やクラスのマドンナとの再会を果たす一方で、過去の出来事が少しずつ書き換えられていく。
そんな中、父が失踪する日が間もなく迫っていることに気付いた博史は、「今の私なら、父を止めることができるかもしれない」と考え、当時の父や母と向き合うことを決意。あの時、両親はどんな想いを秘めていたのか。人生における<幸せ>とは何かを問いかける余韻とともに、物語の行方に期待が高まる映像となっている。
ポスタービジュアルは、かつて運転されていた蒸気機関車と、昔ながらの町並みが息づく故郷・倉吉を訪れた主人公の博史の姿を背景に、自転車で駆ける若かりし博史が配置されたもの。横には「1963年――14歳の“あの日”が甦る」というコピーが添えられ、昭和の記憶を呼び起こし、郷愁を誘うビジュアルに仕上がった。
さらに今回、キャスト陣よりコメントが到着。主演の大谷は、原作を読んだ当時を振り返り「父と母の気持ち、自分が今の歳になったからこそより沁みる物語でした」と語り、原作と同じ倉吉市で行われた撮影について「倉吉の方々に沢山の応援を頂き、現地で皆さんの表情を見て楽しみに待って下さっている方々に喜んで頂ける作品になればと大切に取り組みました」と振り返った。
及川は「原作を読んだ時から『この役は絶対に誰にも渡さない』という強い思いでオーディションに臨みました。心は48歳という難しい役に悩むこともありましたが、錦織良成監督が丁寧に導いてくださり、最後まで役と向き合うことができました」とコメント。
磯谷は「倉吉の街並みがとても印象的で、昭和38年の時代に本当に入り込んだような感覚になりました」と振り返り、「撮影ではたくさんの初めてを経験し、不安や緊張もありましたが、倉吉の方々やスタッフ・キャストの皆さんが温かく接してくださり、たくさんの応援をいただき、安心して撮影に臨むことができました」とほほえんだ。
戸田は「蝶の羽ばたきによって運命が変わる。そうかもしれない。
滝藤は「倉吉での1か月の撮影は、まるで物語の登場人物のように現実離れした体験でした。素晴らしい環境を与えていただきましたので、作品、役のことを考えるというよりは、倉吉の空気を吸うこと、山から湧き出る水を飲むこと、倉吉の方々とお話しさせていただくことを大切にしたように思います」と語っている。
映画『遥かな町へ』は、10月9日より全国公開。
※キャストのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■大谷亮平(中原博史役)
まずこの作品に携われた事、非常に嬉しく思っています。倉吉の空気の澄んだのどかな街並みでの撮影は素晴らしいものでした。原作はとても面白く非日常である事をすっかり忘れさせてくれるロマンのあるお話。父と母の気持ち、自分が今の歳になったからこそより沁みる物語でした。
倉吉の方々に沢山の応援を頂き、現地で皆さんの表情を見て楽しみに待って下さっている方々に喜んで頂ける作品になればと大切に取り組みました。
■及川桃利(14歳の中原博史役)
主演の大谷亮平さん演じる中原博史がタイムスリップした際の、14歳の博史を演じました及川桃利です。原作を読んだ時から「この役は絶対に誰にも渡さない」という強い思いでオーディションに臨みました。
心は48歳という難しい役に悩むこともありましたが、錦織良成監督が丁寧に導いてくださり、最後まで役と向き合うことができました。多くの方の想いが詰まった温かい作品です。皆様に届く日を心から楽しみにしています。
■磯谷萌々子(長瀬智子役)
倉吉の街並みがとても印象的で、昭和38年の時代に本当に入り込んだような感覚になりました。撮影ではたくさんの初めてを経験し、不安や緊張もありましたが、倉吉の方々やスタッフ・キャストの皆さんが温かく接してくださり、たくさんの応援をいただき、安心して撮影に臨むことができました。この作品に携わることができて本当に幸せです。是非たくさんの方に観ていただけたら嬉しいです!
■戸田菜穂(中原和江役)
蝶の羽ばたきによって運命が変わる。そうかもしれない。けれど、運命など考える余地もなく必死に生きた女性が確かにいた。
■滝藤賢一(中原与志雄役)
谷口ジロー先生の『遥かな町へ』を錦織監督が撮られるというお話しをいただいた時は、参加させていただける喜びと同時に、俳優の運を全て使ってしまったのではないかと恐怖を感じ、“冷静に冷静に“と自分に言い聞かせました(笑)。
倉吉での1か月の撮影は、まるで物語の登場人物のように現実離れした体験でした。白壁土蔵はタイムスリップしたかと思わせてくれる美しい街並みで、役を生きるのに大きな助けとなり、遥かな町へという世界観を信じさせてくれました。
素晴らしい環境を与えていただきましたので、作品、役のことを考えるというよりは、倉吉の空気を吸うこと、山から湧き出る水を飲むこと、倉吉の方々とお話しさせていただくことを大切にしたように思います。役を生きるとはこういうことかもしれないと、これからの俳優人生に多大な影響を与えてくれた作品です。
及川桃利君、戸田菜穂さんはじめキャストの方々が漫画のキャラクターが飛び出してきたと思うぐらいそっくりでしたので、漫画の世界に生きているような稀有な経験でした。そして、我々を温かく迎え入れてくれた倉吉の方々には、本当に感謝しております。この映画が倉吉から世界へ羽ばたき、倉吉の魅力が世界中に伝わることを切に願っております。
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