リドリー・スコット監督最新作『ラスト・サバイバー』より、終末世界を描いた最新予告編が解禁された。

【動画】「外は、殺すか殺されるかだ」 終末世界を描く『ラスト・サバイバー』最新予告編

 本作は、『ブレードランナー』や『オデッセイ』、『グラディエーター』などで映画史に名を刻んできた巨匠リドリー・スコットが、ピーター・ヘラーのベストセラー小説『ドッグ・スターズ(邦題:ラスト・サバイバー)』を原作に描くディストピア・サバイバル。

パンデミックにより荒廃した近未来を舞台に、主人公ヒッグ(ジェイコブ・エロルディ)が生存者たちとの交流や命がけのサバイバルを通して、希望を見出そうとする姿を描く。

 本作の舞台となるのは、謎のパンデミックで人口の大半が死滅し、人間性を失った“狂った生き残りたち”が奪い合い、殺し合う荒廃した世界。愛犬と亡き妻の記憶を拠り所に生き延びていたパイロットのヒッグは、無線に届いた謎の声に導かれ、終末世界にまだ残されているかもしれない希望を求めて、未知の空へと飛び立つ――。

 今回解禁されたのは、荒れ果てた世界を生き抜こうとする登場人物たちの関係性をまざまざと映し出した最新予告だ。無線の先にわずかな希望を見出したヒッグに対し、「外は、殺すか殺されるかだ」と冷徹に言い放つバングリー(ジョシュ・ブローリン)。「よそ者を受け入れたら死ぬぞ」と周囲を激しく警戒するジャック(ガイ・ピアース)と、「コーヒーをくれるわ」と新たな出会いに希望を見出そうとするシーマ(マーガレット・クアリー)。この世界を生き延びるという共通の目的を抱えながらも、彼らは互いの警戒心によってぶつかり合う。世界の終わりに残されたのは、“狂った生き残り”だけなのか。自分たち以外、もう味方は残っていないのか。

 本作の劇場公開に先駆け、今月3日、世界的ベストセラーとなった原作小説『ラスト・サバイバー』の文庫版が発売された。その中では、今回の予告にも登場した人物たちの人間性が深く掘り下げられている。

 主人公ヒッグは、愛する存在を失ったことで、大きな喪失感を抱えているキャラクターだ。
そんな彼にとって唯一のつながりとして描かれるのが、無口で皮肉屋な隣人・バングリーである。彼が考える先の見えないこの世界を生き抜く術――それは、自分たちの領域を死守すること。膨大な武器を備え、守りに徹している。

 そして、バングリーに守られながら生活を続けていたヒッグが、わずかな希望を見出した先で新たに出会うのがシーマだ。過酷な状況下でも折れない精神を持つ彼女は、ヒッグと同じく希望を追い求めるキャラクターでもある。

 一方、彼女の父ジャックは、娘とともに今日を生き抜くことを第一に考え、愛する娘を守り抜くためなら手段を選ばない。外部から来たヒッグに対しても厳しい目を向ける。

 希望を求め続ける者たちと、目の前の現実を直視し、何とか生き残ろうともがく者たち――絶望の世界で交錯する彼らの相反する想いが、この小説を単なるサバイバル劇を超えた重厚なヒューマンドラマへと昇華させている。映画でも彼らの異なる想いや信念が大きなテーマになることを予感させる。

 以前、スコット監督は海外メディアのインタビューで、「世の中には世界の終わりを描いた物語が多すぎる」と率直に語りながらも、「この物語には、多くの希望が込められている。結局のところ、人は人を必要としているんだ」と、本作が他作品と一線を画す点について言及している(「Empire」参照)。

 我々がかつて経験したパンデミックのような絶望的な状況下での“人と人とのつながり”を描く本作のヒューマンドラマは、まさに現代と地続きの物語。
果たして、世界の終わりを生き抜こうとするヒッグらは、どんな答えにたどり着くのか。

 映画『ラスト・サバイバー』は、8月28日より日米同時公開。

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