北朝鮮で先月中旬、外国から持ち込まれた電子書籍を回し読みした若者ら3人が逮捕されたと、デイリーNKの現地情報筋が伝えた。電子書籍は北朝鮮の「体制を批判」するものだとされているが、詳細は不明だ。
北朝鮮で視聴や流布が禁じられている外国文化・情報の筆頭は韓流コンテンツだが、それ以外にも、様々な情報の流布が取締りの対象になる。たとえば2022年の夏には、「安倍晋三元首相が射殺された」という一般の北朝鮮国民が知らないはずの事件を噂した女性が逮捕される一件があった。
もっとも、当局が問題視したのは、一般住民が知らないはずの安倍元首相銃撃事件について、彼女が” 知っていた事実”だった。当時、朝鮮中央テレビなど同国メディアは事件についていっさい報じていなかった。
そこで当局は、彼女が中国キャリアの携帯電話を持ち、海外とのやり取りをしていると見て家宅捜索を行ったところ、天井裏から油紙に包まれた携帯電話2台が発見された。結局、彼女の夫までが逮捕された。
中国の携帯電話の使用者は政治犯として扱われる例も多く、夫婦には極刑が下された可能性がある。
北朝鮮当局は、中国キャリアの携帯電話が「海外情報の流入」と「内部情報の流出」の最大のルートになっていると見て摘発に血道を上げている。その背景を踏まえれば、北朝鮮国民は周囲の人々が知らないはずの情報を”知っている”というだけで、身を亡ぼす危険を抱え込むことになってしまうわけだ。








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