北朝鮮・黄海北道の平山(ピョンサン)ウラン精錬工場周辺の村で、脱毛や嘔吐を伴う集団的な原因不明の疾病が発生し、北朝鮮当局が一帯を全面封鎖したと伝えられている。

デイリーNKの黄海北道情報筋によると、最近、平山ウラン精錬工場近くの河川流域にある複数の村で、原因不明の疾病が同時多発的に発生し、大きな波紋を呼んでいる。

住民らは突然の脱毛、頻繁な嘔吐、皮膚の斑点、激しい倦怠感などの症状を訴えているという。

しかし、現地の保健・医療機関は有効な対策を講じることができず、医師らも処方できる薬がないまま対応に苦慮していた。その間にも、同様の症状を示す住民は急速に増加したという。

住民の間では、単なる感染症ではなく、放射能汚染による被ばくの可能性まで指摘され、不安が急速に広がっている。情報筋は「国家が国防力強化を掲げて核物質の生産を無理に促進した結果、平山ウラン精錬工場が昼夜を問わず稼働したことが原因だという声が出ている」と伝えた。

工場近くの河川の水を飲料水や生活用水として利用してきた住民らは、工場から流出した放射性廃棄物や汚染水が今回の集団疾病の原因ではないかとの疑念を抱いているという。

事態の深刻さを認識した当局は、疫学調査よりも事件の隠蔽と地域封鎖を優先する対応を取ったとされる。これに関連し、黄海北道党委員会、人民委員会、安全局に対し、「当該地域住民については特別な用務を除き、平壌市への出入りを全面的に禁止する」との党・内閣共同指示が内部向けに緊急通達されたという。

実際、今月13日未明から平山郡や瑞興(ソフン)郡など工場周辺の郡境には遮断施設が設置され、平壌へ通じるすべての主要道路が封鎖されたとされる。

平壌方面へ向かう主要検問所では、検問・所持品検査が通常時より数倍厳しく実施されており、黄海北道発行の証明書を所持する住民は一律に引き返させられ、特別承認番号が記載された公務通行証がなければ誰も統制線を越えられないよう厳格な取り締まりが行われているという。

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