北朝鮮で秋の徴兵を前に、軍への入隊を逃れようとする若者やその家族による賄賂などの不正が相次ぎ、保衛機関が大規模な調査に乗り出したと、デイリーNKの現地消息筋が10日までに伝えた。

背景には、北朝鮮がロシアへの追加派兵を進めていることへの不安があるという。

ウクライナのゼレンスキー大統領も北朝鮮がロシアへ「最大5万人」を追加派兵する計画だと主張しており、内外から同様の観測情報が出ている形だ。

咸鏡北道の消息筋によると、北朝鮮では秋の兵役募集を控え、先月初めごろから各企業所が対象者の名簿を軍事動員部に提出し始めた。

ところが、労働現場の若者の間では「再びロシアに派兵される」との噂が急速に拡散。子どもの入隊を避けたい親や親戚が、企業所などの関係者に米ドルや高価な品物を渡し、徴兵対象者名簿から名前を外してもらおうとするケースが続出したという。

消息筋は、こうした現象は咸鏡北道だけではなく「全国で起きている」と説明。軍事動員部に提出された徴兵対象者の数が例年と比べて目立って少ないことから、当局は7月末から保衛機関を動員して調査に乗り出したという。

賄賂を受け取った者らは「反党分子」として扱われたり、厳しい「革命化」処分を受けたりする可能性があるといい、地域では緊張が高まっているという。

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