サッカー・ワールドカップ北中米大会の盛り上がりが加速するなか、ピッチの外でも思わぬ"場外戦"が起きている。"10頭身モデル"として知られる香川沙耶が、日本代表戦を現地観戦したことをSNSで報告したところ、いわゆる「にわかファン」扱いする心ない言葉を浴びせられたのだ。


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香川は日本対オランダ戦を現地で観戦。スタジアムでの写真を投稿すると、「W杯時期にうじゃうじゃ湧くミーハーちゃんか。そんな興味無いのにSNSに載せるためだけにわざわざ行ったんやな。承認欲求モンスターも哀れすぎて大変やな」といった中傷コメントが書き込まれた。

これを受けて、香川は「今回はご招待で現地観戦させていただきました」と説明。そのうえで「興味を持つきっかけは人それぞれだと思いますし、興味ないなんて一言も言ってませんよ むしろ実際に現地で観戦して、もっと好きになりました! 今から好きになっちゃダメなんですか?」と反論した。さらに、このやり取りをスクリーンショットで公開しながら、「サッカー好きが1人増えるのって、そんなに悪いことかな?」と疑問を投げかけている。

香川の投稿に対し、「こーゆーのはどの界隈にもいますしほっときましょ!」「サッカーファンとして、サッカーを好きになってくれたら嬉しいです!」「現地観戦への嫉妬だから無視しよう」「どんなにコアなファンも最初はにわかだったでしょ」など、励ましや共感の声が相次いだ。

ただ、香川に限らず、スポーツの大きなイベントがあると、女性タレントやインフルエンサーの観戦投稿に対して「にわか」「ミーハー」といった批判が向けられることは珍しくない。そうした反応は、時に"にわか狩り"のような空気さえ帯びる。

同じくワールドカップの現地観戦を報告したタレント・新田さちかも、チケットの入手経緯をめぐり「コネではないか」などと一部でうがった見方をされた。新田は自身のSNSで、FIFA公式のホスピタリティチケットを購入したと説明。
価格についても、1人900ドル(約15万円)だったことを明かしている。応援の仕方や座席の場所まで詮索され、説明を迫られる状況には、どこか息苦しさも漂う。

また、日本テレビ系のワールドカップ中継でスペシャルナビゲーターを務める女優・井桁弘恵にも、厳しい視線が向けられている。現地リポートに対して「サッカー知識が乏しい」「コメントが薄い」といった指摘があり、日本代表にサポートプレーヤーとして帯同する吉田麻也がサプライズ出演した際に「いい匂いした~」と発言した場面にも批判が集まった。だが、井桁のように初心者に近い目線で現地の熱気や驚きを伝える存在も、ファン層を広げるうえでは必要なはずだ。

「にわかファン」への否定的な反応が出る背景には、競技を追い続けてきた人たちの複雑な思いもある。タレントやインフルエンサーが、流行に乗って注目を集めるためだけに応援しているように見えるケースもあるからだ。長年、競技やクラブ、代表を見守ってきたファンにとっては、自分たちが大切にしてきた文化を一時的な話題作りに利用されているように感じるのだろう。

しかし、誰もが最初は初心者だ。ルールを知らない、選手名を覚えていない、普段はリーグ戦を見ていない。だからといって、ワールドカップを楽しむ資格がないわけではない。香川が言うように、現地で観戦したことをきっかけに「もっと好きになった」という人が、やがて代表戦だけでなくJリーグや海外サッカーにも関心を広げる可能性は十分にある。


元日本代表の田中マルクス闘莉王も、前回大会時に「にわかファン」を歓迎する考えを示していた。闘莉王は、ワールドカップをきっかけに興味を持った人が熱狂的なサポーターになることもあるとして「にわかが始まりで大丈夫」と呼びかけている。競技人気を広げるうえで、新しいファンの存在は欠かせないということだ。

プロレス界ではかつて、「すべてのジャンルはマニアが潰す」という言葉がクローズアップされたことがある。熱心なファンの深い知識や愛情は立派だが、新しく入ってきた人を排除するような「にわか叩き」の空気が強くなれば、ジャンルは内輪だけのものになり、やがて衰退していく。

「にわか」を冷笑するのか、それとも新しいファンとして歓迎するのか。ワールドカップのようなビッグイベントの熱狂は、競技の魅力を普段は届かない層にまで届ける最大のチャンスでもある。香川の「今から好きになっちゃダメなんですか?」という問いは、サッカーに限らず、あらゆるスポーツに通じる言葉ではないだろうか。

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