2014年、スカウトをきっかけに芸能界入りしたグラドル・美東澪。厳格な家庭で育ちながらも、好奇心に背中を押されるようにグラビアの世界へ飛び込んだ。
しかし、デビュー当初は出演料の未払いなど、業界の厳しい現実も経験することになる。その後、撮影会でファンと直接交流するなかで活動を続ける覚悟を固め、黒髪ロングの王道イメージから、現在の「腹筋・金髪・ショート」という唯一無二のスタイルへとたどり着いた。後編では、デビュー当時の葛藤やフリーとして再出発した経緯、そして今後の展望などを聞いた。(前後編の後編)

【写真】グラビアアイドル・美東澪の撮り下ろしカット【7点】

――2014年、スカウトをきっかけに芸能界入りされました。芸能活動への抵抗はありませんでしたか。

美東 最初は純粋な好奇心でした。「どこまでついて行ったらお金を請求されるんだろう」くらいの気持ちだったんです(笑)。結果的にそういうことはなく、そのままデビューしました。当時は学校にもあまり通えず、両親との関係もうまくいっていなかったので、少し反発するような気持ちもあったのかもしれません。

――ご両親には活動のことを話していたのでしょうか。

美東 実は12年間話していませんでした。昨年になってようやく知られました。


――長い間秘密にされていたんですね。

美東 うちはとても厳しい家庭だったんです。子どもの頃は『クレヨンしんちゃん』も見せてもらえないような環境でした。

――かなり大切に育てられたんですね。

美東 そうですね。性的な表現や下品なものにはとても厳しかったです。でも、僕自身は昔から好奇心が強くて、その反動もあったのかもしれません。家族はグラビアを見る習慣もなかったので、長い間気付かれませんでした。

――デビュー当初はイメージDVDを中心に活動されていました。当時、抵抗はありませんでしたか。

美東 不思議とありませんでした。むしろ「こういう表現もあるんだ」という感覚でしたね。
当時は自分でも、そこまで大胆なことをしている意識はなくて、「こんな感じかな」と思って取り組んでいました。

――ご自身の魅力にも、まだ気付いていなかったそうですね。

美東 大学生くらいまでは、自分を特別かわいいとも、スタイルがいいとも思っていませんでした。自己肯定感も高くなかったですね。デビュー当時の面接で「そのサイズじゃないよ」と言われて初めて、自分の体型を客観的に知りました。それまで下着も母が選んでくれていたので、自分で意識することもなかったんです。

――活動を始めてからは、大変な経験もあったそうですね。

美東 最初に所属した事務所では出演料が支払われないこともありました。その後、新しい事務所へ移籍しましたが、そこでの活動でも契約面などで悩むことが多かったです。

――最終的には裁判にも発展したそうですね。

美東 はい。芸名の使用なども含めて話し合いが難しくなり、弁護士の先生にお願いしました。
結果的にはこちらの主張が認められましたが、未払いだった出演料はほとんど回収できませんでした。それでも、一区切りつけることができたので、今はフリーで活動できて良かったと思っています。

――その後は撮影会にも力を入れるようになります。

美東 最初の数年間はDVD中心で、人前に出る機会がほとんどありませんでした。最初の事務所を辞める頃、「この仕事を本気で続けるなら、応援してくださる方と直接会ってみよう」と思ったんです。

――実際に撮影会へ出てみて印象は変わりましたか。

美東 すごく変わりました。ファンの方と直接お話しする時間が本当に楽しくて、「この仕事を続けていきたい」と思えるようになったんです。

――そこから現在のスタイルへ変化していったんですね。

美東 最初は事務所の方針で黒髪ロングの王道イメージでした。でも実際の僕は昔から一人称が「僕」だったり「俺」だったりして、性格とのギャップが大きかったんです。撮影会で素の自分を知っていただくようになって、「だったら見た目も自分らしくしよう」と思い、今の金髪ショートになりました。


――トレードマークでもある腹筋も印象的です。

美東 実は特別な筋トレをしたわけじゃないんです(笑)。撮影会を続けるなかで自然と体が締まってきて、「これも自分らしさなんだ」と思うようになりました。

――作品の世界観も独特ですよね。

美東 自分は王道のグラビアとは少し違うタイプだと気付いたんです。だから海辺で元気に走るよりも、妖怪やサキュバスのような少し幻想的な世界観のほうが、自分らしさを表現できると思っています。

――ご自身ならではの表現を見つけたわけですね。

美東 そうですね。普通のグラビアだけでは物足りなくて(笑)。作品ごとに物語を考えたり、自分の好きな世界観を取り入れたりすることが多いです。

――今後の作品も楽しみにしています。最後に、今後の目標を教えてください。


美東 これからも表現者として活動を続けながら、裏方の仕事にも力を入れていきたいです。体調と向き合うことも、自分らしく働くことも、どちらも大切にしながら、長く活動を続けていけたらと思っています。

▼美東澪(みとう・みお)
東京都出身。身長161cm 、B85・ W58・ H85。グラビアアイドル、コスプレイヤー、モデルとして活動。フェティッシュな世界観や大胆な表現力を生かした撮影で注目を集め、雑誌グラビアや各種撮影会、イベントなど幅広く活躍している。

【前編】「学校に通えない日々」を繰り返したグラドル美東澪、ADHD・双極性障害と向き合う現在
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