フジテレビの渡邊渚アナが7月26日、インスタグラムのストーリーズを更新し、約1カ月ぶりに近況を報告した。自身が執筆したエッセイを告知するとともに、「電車で倒れ、引きこもる日々が続いていた」と明かし、ファンから心配の声が寄せられている。
心身ともに傷つき、言葉を発するたびに賛否にもさらされながら、なぜ彼女は発信を続けるのだろうか。

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渡邊アナが「NEWSポストセブン」で連載している最新のエッセイでは、ここ最近は体調の優れない日が多く、外出先で意識を失って搬送されたほか、公共交通機関で倒れたことも明かされた。一方で、植物の香りや日常の小さな出来事を通して、生きている実感を取り戻していく様子もつづっている。

渡邊アナは6月7日付のSNSでも、「ずっと調子が落ちているので、家に引きこもる日々」などと記述。起き上がることさえつらく、スマートフォンで過去の楽しい記憶を振り返っていると明かしたが、「楽しい思い出はたくさんあるのに、辛くて嫌なことやネガティブなことが脳に染みついて忘れてくれない」「楽しいや嬉しいが一瞬の痛み止めにしかならなくて残念だな」とつづり、精神的な傷が深いことを示唆していた。

渡邊アナは慶應義塾大学を卒業後、2020年にフジテレビへ入社。『めざましテレビ』や『ぽかぽか』などを担当したが、2023年夏から体調不良で長期療養に入り、復帰することなく2024年8月末に退社した。同年10月、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っていたことを公表し、フラッシュバックやパニック発作などに苦しんだことを明かしている。

現在も症状には波があるといい、2026年5月にも「久々に強烈なフラッシュバック」を経験し、発作によって仕事をセーブしなくてはならなくなったと報告している。

それでも、渡邊アナはフリー転身後に積極的に発信を続けてきた。「私は病気になりたくてなったわけじゃない。罪を犯したわけでも、誰かを傷つけたわけでもないのに、なぜ生活を制限されるのか」という思いから、フォトエッセイ『透明を満たす』(講談社)や写真集『水平線』(集英社)の刊行にも挑戦した。


グラビアについては、「PTSDの人間がグラビアをやれるわけがない」といった声も寄せられた。これに対して、渡邊アナは「病気によって"できない"と決めつけるのは、他者にも自分自身にもしたくないことなので、こうして挑戦しています」と強い信念をもって反論している。

さらに写真集を出したことを引き合いに「性を売ってるくせにフェミニストぶるな」といった批判を受けたこともあるが、渡邊アナはひるまずに「『おまちかねの!珠玉の!渾身の下着!』というようなタイトルで自分からリリースを出したことはありません笑 二次的にメディアやネットニュースが書いた文章であって私はそういった意味でやっていません。偽情報を鵜呑みにしないように皆様お気をつけくださいね」と思いをぶつけた。
 
こうした賛否のなかで、精神的なダメージが蓄積された部分もあるのかもしれない。SNSや表舞台から距離を置けば、少なくとも攻撃的なコメントを直接目にする機会は減るだろう。それでも渡邊アナは「私は嘘をつかず、逃げずにここにいる。正々堂々とやりたいことをやって、自分で選択して人生を歩んでいきたい」という思いから、発信をやめなかった。

さらに、渡邊アナは「いつも様々な矢が飛んでくることを想定し、傷つく覚悟で書いていますが、現実にがっかりすることも多々あります。でも、この一年、私はずーっといってますが、"誰かが言わないと何も変わらない"と思うので、これからも臆することなく書いていきます」と、発信を続ける理由を説明している。

そのうえで「間違っていることに間違っていると言える世の中であってほしいし、未来に生きる人たちに同じような思いをしてほしくない、そんな悪しきルールを継承させたくないです」と、旧来の悪しき慣習を打ち壊す使命感を抱いていることも明かしている。

彼女が傷ついても声を上げ続けるのは、雑音に負けずに発した自身の言葉が、いつか誰かの生き方や選択肢を広げると信じているからではないだろうか。
そして未来の誰かを救うことが、自身の救済にもつながっているのだろう。

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