銀座のクラブに勤務する筆者が「夜の街に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。

今回ご紹介するのは、「とにかくキャバ嬢と旅行に行きたいおじさん」です。

○それは純度100の忖度です

キャバクラをはじめ、接待サービスが提供されるところというのは「絶対に殴り返されない環境で安心してプロレスを楽しめる場所」です。絶対に勝たせてもらえることが確定しているので、ゲストは一切の不安なく技の掛け合いに没頭できるというわけです。

お気に入りの女の子に対し「好きだよ」とささやけば、彼女は「私も~」と返してくれるし、シャンパンを注文すればパンチラとボディタッチが増えたりもする。キャバクラというのは、そんなばかばかしさを楽しむ場所でもあります。また、こういう場での「私も~」やパンチラ、ボディタッチを通称「忖度」とも言います。

ただ、これを「忖度」として楽しむには、ある程度の経験値とコミュニケーション能力が必要。

「え?私と旅行に?行こ行こ~」

と、忖度してくれたキャバ嬢の言葉を忖度としてではなく、文字通りの「YES」として受け取り、暴走してしまうのは危険です。
○社会人向いてないのはどっちですか(笑)

これは私が大阪・北新地のとあるキャバクラに勤めていた頃のこと。女子大生キャバ嬢が浮かない顔をしているので話を聞くと、1度来店したフリーのおじさんにしつこく旅行に誘われているとのことでした。彼女は「就職活動が忙しいから」とその都度断っていたそう。ところが4年生の夏休みのタイミングで

「就職活動は落ち着いた?そろそろ旅行とかどうっすか?(笑)」

と、再度おじさんからLINEがあったのだそうです。「夏休みは卒業旅行で海外にいます」と返信したのですが、おじさんからは

「キミさあ、仕事舐めてるよね?」

「そんなことならこの仕事辞めたら?」

「ていうか、どこに行ってもまともにやっていけないよ(笑)」

「社会人向いてないです(笑)」

と、怒涛のブチギレ返信LINEが連投されたそうです。
ちなみに、彼女によるとおじさんは55歳(当時)。

✅過去の残念おじさん漫画を一気読み
○55歳にもなって何してんすか(笑)

今回は「とにかくキャバ嬢と旅行に行きたいおじさん」について紹介しました。

繰り返しになりますが、キャバクラはおじさんが絶対に殴り返されないことを前提に、安心・安全なプロレスを楽しむ場所です。ですが、このプロレスを楽しむにはある程度の経験値とコミュニケーション能力が必要。ピュアすぎるおじさんにはおすすめできません。

キャバ嬢の「え?私と旅行に?行こ行こ~」は99.9%が忖度です。そもそも女子大生が55歳のおじさんと旅行に行くわけがないじゃないですか。目を覚ましましょう。

みずえちゃん みずえちゃん 1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら、大阪北新地でキャバ嬢デビュー。現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。
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