レビュー

人生100年時代と言われる中、2019年に金融庁のワーキンググループが「年金だけでは老後資金が2000万円不足する」との試算を示した。数字だけが独り歩きして情報が正しく伝わっていない印象も否めないが、貯蓄など将来への備えを真剣に考える人を増やす効果はあったのかもしれない。


人生には大きなお金が必要となるポイントが3つあるという。教育資金、住宅資金、老後資金だ。備えるための手段はさまざまにあるが、預貯金は過去に類を見ない超低金利が長く続き、貯めることはできても増やすことは容易にできない。そこで登場する考え方が投資だ。
株式や投資信託、不動産やFXや仮想通貨などの投資商品に興味はあるものの、どうやればいいのか分からない……。そんな方におすすめしたいのが本書だ。「今さら聞けない」という題名の通り、本書は投資の基礎の基礎から丁寧に説明されており、立場やライフステージに応じたシミュレーションや図解がふんだんに盛り込まれている。幅広い商品が網羅されているので、投資経験者にも参考になるところは大きいだろう。
豊かな老後を過ごすにはある程度の備えが必要で、そのためには長期的視点に立った資産形成が欠かせない。遠い将来のことと先送りにせず、早い時期から資産形成を考える。本書はその最初の一歩を後押ししてくれるにちがいない。

本書の要点

・教育資金、住宅資金、老後資金は人生の三大資金と言われる。

それぞれに見合った対策が求められ、自身のライフプランを考慮した資産形成が基本となる。
・運用には「増やす」「守る」「備える」の3つの目的に合わせた商品選択が必要だ。増やすには収益性がメイン、守るには安全性がメイン、備えるには流動性がメインとなる。
・投資や運用には、銀行預金、株式や債券など幅広い商品がある。投資可能額やライフプランを踏まえ、バランスよく組み合わせることが大切だ。



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