女優で、バラエティー番組などで親しまれた中村玉緒(本名奥村玉緒=おくむら・たまお)さんが6月9日、肺炎のため亡くなった。86歳。
1939年、京都府生まれ。歌舞伎界の名門「成駒屋」出身で、父は2代目中村鴈治郎、兄は4代目坂田藤十郎という芸能一家に育ち、映画では「銭形平次捕物控」シリーズ、「赤銅鈴之助」シリーズなど、ドラマではNHK連続テレビ小説「すずらん」(99年)、「おばはん刑事!」シリーズなど多数に出演。さらに「さんまのスーパーからくりTV」などで人気を博した。
「1962年に結婚した勝新太郎さんとの間には、勝さんの豪快で奇抜な性格に負けず劣らずのエピソードが語り継がれています」
とは、スポーツ紙芸能デスク。
「自分の家の電話番号も覚えていない勝さんが『ちょっと女のところに行ってくるから』と言い出し、玉緒さんが『何かあったら困るから』と連絡先を求めると、その愛人の電話番号をスラスラと答えたのだそうです。さすがに唖然とした玉緒さんが引っ叩いたところ、『玉緒、それが怒った顔だ。女優なんだから、覚えておけ』と言われて、二の句が継げなかったそうです。勝さんも勝さんですが、それを容認とまではいかなくても、笑い話として披露してしまうのですから、凄かった」(同)
そんな勝さんだったが、玉緒さんを蔑ろにしていたわけではなかった。玉緒さんが高熱を出して寝込んだときは、渡哲也さんに電話をかけ、玉緒さんの好きな「くちなしの花」を歌ってくれるよう頼んだという。
「快諾した渡さんが電話口で歌ってくれたそうで、渡さんに感謝しつつ、玉緒さんは『あれがあるから夫を恨めまへんのや』と言っていました」(同)
家で「玉緒~」と呼ばれると、いつも勝さんの髪を玉緒さんが散髪したり、勝さんの「大麻パンツ事件」(1990年)で家宅捜索の際には「どうぞゆっくり探してください」と捜査員を出迎え、おにぎりを振る舞ったというエピソードも業界では有名な話。夫婦喧嘩で家を飛び出し、外出先のホテルに心配した石原裕次郎さんから「玉緒ちゃん、大変だね」と電話がはいると、「アンタなんか出てこんでいいんです。
1997年に勝さんが65歳で亡くなってからも「生まれ変わってもあの人と一緒になりたい」と言い、勝さんの借金も死後25年かけて完済したと伝えられる。
■「パチンコと勝新太郎はやめられまへん」
玉緒さんは「芸能界きってのパチンコ通」としても知られ、1987年にはパチンコの振興と普及に努めたとして「第2回パチンコ文化賞」を受賞。
「ドラマなどの撮影中も、休憩時間になるとタクシーに乗り込んで、パチンコ台の前に座っていました。『やりたいと思ったらすぐしたなりますねん』と笑っていましたね。いろいろ大変な目に遭っても、パチンコの玉を目で追ってる間は他のことみんな忘れてしまうのだそうで、マネジャーから『目立つしやめてください』と言われても『パチンコと勝新太郎はやめられまへん。ガハハハッ』と豪快に笑い飛ばしたそうです」(芸能関係者)
晩年、老人ホームで暮らすようになってからも、パチンコ熱は冷めなかったらしい。
通夜は16日、告別式は17日に営まれる。喪主は長女でタレントとしても活動した真粧美さんと発表された。
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「同じ施設に入った」として驚きが集まった。関連記事【もっと読む】『五月みどりと中村玉緒が共に施設に入居…“同い年の女優”それぞれの晩年』…では、それぞれの晩年について伝えている。

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