キーマンの素性が、徐々に明らかになっている。
昨年の自民党総裁選と2月の衆院選で、高市首相の陣営が対立候補の中傷動画を作成・拡散していたとされる疑惑。
そこで明かされたのは、松井氏が過去に積み上げてきた意外な“実績”だ。
■都知事選で石丸旋風をアシスト
2024年7月の都知事選では、石丸伸二氏の陣営に切り抜き動画の拡散など、SNS戦略をアドバイスしたという。さらに、同年10月の衆院選では、国民民主党のSNS発信を支援。この時は他党を批判する内容ではなく、政策を簡潔に伝える内容が中心だったとしている。
どちらの選挙でも、ネット戦略の効果は絶大だった。石丸氏は165万票を獲得し、小池都知事の次点に食い込んだ。国民民主は、議席数を公示前の4倍となる28まで急増させている。松井氏は昨秋の総裁選が行われる以前に、すでに選挙でネット戦略を成功させた実績があったのだ。
今年2月の衆院選でも、松井氏は与野党50人前後から動画作成の依頼があり、高市を含む20人のリクエストに応じたと証言している。多くの陣営が依頼していることから、政界でも知られた存在だったことがうかがえる。
■秘書木村氏の参考人承知は必須
そうなると、やはり怪しいのが「他候補者を誹謗、中傷するようなことは一切やっていない」とする、高市首相の釈明だ。
これまで高市首相は、松井氏について「私も秘書も面識がない」としてきたが、さすがにオンライン会議の音声が公開されたこともあり、高市首相も接点を半ば認めつつある。
共同の記事によると、松井氏は、2月の衆院選で高市事務所の秘書から動画作成の依頼があったと証言している。やはり高市陣営は、選挙のネット戦略に長けている松井氏の協力を得ようとして、接近したのではないか。
すでに中道と立憲は、木下氏を国会に参考人招致することを自民側に求めている。やましいことがないのなら、表に出て堂々と説明すべきだろう。
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