【桧山珠美 あれもこれも言わせて】


 13日、NHKで放送された「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」。昨年スタートした音楽イベントの第2回。

京都で行われた第1回に負けず劣らず盛大に行われた。今年は会場を東京に移し、会場の名は「TOYOTA ARENA TOKYO」。


 最初に「TOYOTA」の企業名が堂々と映し出されたのを目にした時は面食らったが、そのあと何度も何度も「TOYOTA」が映り、しかも、プレゼンターとして、豊田章男会長まで登場したから驚いた。


 圧巻は米津玄師のパフォーマンスの際に乗ったサメライド。昨年末の「紅白歌合戦」の時にも乗っていたように記憶しているが、その時はなかった「TOYOTA」の文字がヘッドに大きく書かれていたから。


 演奏終了後、MC菅田将暉が「エンブレムも気になりましたけど」と言っていたのでNHKもクレームが来ることは織り込み済み、百も承知なのだろう。ついにNHKも企業名解禁と思ったら月曜「あさイチ」では、あいかわらず「大手生活用品メーカー」などと企業名は明かさず。どないなってんねん。


 そう思って調べたらNHKは主催ではなくイベントを中継しているだけということのようだ。大リーグ中継で「DAISO」や「UNIQLO」の広告が映り込むのと同じ理屈らしい。



■音楽のジャンルや楽しみ方が多様化

 そんなふうに企業名に目を奪われた「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」だが、結果的にはバブルの再来かと思わせるほど華やかなイベントはあれこれ興味深く、ワクワクした。


 なんといっても、プレゼンターがくだんの豊田会長以外にも松たか子戸田恵梨香田中泯本木雅弘、先日カンヌで最優秀女優賞を受賞した岡本多緒などなど。

音楽業界だけで完結せず、映画界や芸能界、さらには企業まで巻き込んで「日本の音楽」を世界に発信しようという意気込みが伝わってくる。


 賞の数も実に78部門でそのうち、「頑張ったで賞」とか「世界観サイコー賞」まで出てくるのではと思ったが。いずれにしても音楽のジャンルや楽しみ方が多様化したということなのだろう。


 羊文学は知っていたが、ブランデー戦記や離婚伝説がバンド名とわかっただけでも番組を見た収穫はある。日本の音楽シーンは今こんなことになっているのか、そうした発見が多々あった。


 とはいえ、途中チラッと映った「演歌・歌謡曲部門 特別功労賞」受賞の北島三郎が後輩たちに囲まれて「まつり」を歌う姿のほうが気になったのも事実だ。


 プレゼンターは堺正章。マチャアキとサブちゃんの掛け合い、そしてサブちゃんの歌唱姿。そっちをもっと見たかったと思った視聴者も多かったのでは!?


(桧山珠美/コラムニスト)


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