演技はかなりオーバーなのだが、見ているとなぜかクセになる。6月18日から始まった、松本まりか(41=写真左)と高橋メアリージュン(38=同右)ダブル主演の深夜ドラマ「エミリとマリア」(毎日放送=木曜24時59分ほか)の話だ。


 アパレルブランドを経営するエミリ(松本)と、テレビ局で働くマリア(高橋)。大親友の2人だが、30代半ば、独身という現状にモヤモヤすることが増え始めて……《自分なりの幸せを求めて奔走する姿を描いた》(公式サイトから)物語で、計4話で展開される。


「松本さんと高橋さんといえば、昨年放送された連ドラ『奪い愛、真夏』(テレビ朝日)での共演を思い出します。主演は松本さんでしたが、高橋さんの怪演が《メアリージュン、振り切ってる》などと話題を呼びましたよね。ドロドロ系の物語で、2人は終始バチバチ。それが今度は幼稚園から何をするのも一緒の大親友役。ドラマファンとしてはクスッと笑ってしまいます」(テレビ誌ライター)


 脚本・監督の根本宗⼦氏は劇作家ゆえ、「エミリとマリア」もシーン展開は少なめ。登場人物の会話をじっくり楽しむ会話劇で、まるで舞台を見ているようだ。


「エミリとマリアはマシンガントークで話が尽きることはない。女性なら年代問わず《この感じ、分かる!》とうなずけるでしょう。台本を渡された松本さんはセリフの量を『とにかく多くて、びっくりした』と取材で語られているほど。もちろん高橋さんも量は同じでしょう。

密な共演は2度目ということもあって、2人の息はぴったり。安心して見ていられます」と話すのはドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏だ。


 深夜ドラマだが、松本と高橋が主演というだけではなく、他にも気になるキャストが揃っている。


「第1話は乃木坂46の元メンバーで女優の伊藤万理華さんがゲスト。伊藤さんは放送中のNHK夜ドラ『ミッドナイトタクシー』にも出演するなど、ここのところ目立つ役が続いていますね。『エミリとマリア』では2人を『ねえさん』と呼びつつも、痛いところを突く、パンチある役柄を演じていてインパクトがありましたね」(前出の山下真夏氏)


 伊藤万理華(30)のほかに、第2話では土居志央梨(33)や佐津川愛美(37)と実力派がゲスト出演。元AKBの河西智美(34)も何と10年ぶりのドラマ出演を果たした。


「美容にファッションの話だけではない。結婚、未婚、子どものあり・なし、仕事内容などを笑顔でマウント合戦と、ユーモラスな運びだけど、《あ、これ私だ》と刺さるものがある。会話劇と独特のノリが苦手な視聴者はいるとは思いますが、演出も挑戦的で全4話なのが惜しいぐらい。今回をパイロット版として、評判が良ければ今後本格的な連ドラ制作もありそうです。カメレオン女優の松本さんはすっかり“深夜ドラマの女王”という印象で、そもそも深夜で振り切った濃い演技をする方が性に合うのかも」(ドラマ制作会社スタッフ)


 ミドサー女性の心理が紐解けそうな「エミリとマリア」は、TVerでも視聴できる。


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